Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(36ー5)(私家版)

故に、如理作意又は正念正知を修行することは、非常に多くの悪心の生起を防止する事ができる。悪心がひとたび生起するならば、すぐに念を転じなければならない。。悪の念を善の念に転じるのである。。    例えば、誰かに対して怒ったならば、又は、嫌いな人に出会ったならば、瞋根心が継続して、その結果、(悪心が)肥大化し易いが、その様な事がない様に、出来れば慈愛の心を送って念を転じるのが良い。。人によっては、それは実践するのが難しい事かも知れない。。。。            相手を骨の髄まで憎んでいる時、それでも尚、慈愛を送るのは本当に難しい!!!    仏陀は言う:「長い輪廻の中において、あなたはこの様な衆生を見つけ出す事は出来ない。曾て、あなたの妻でなかった人、あなたの夫でなかった人、あなたの父母でなかった人、あなたの子供でなかった人、あなたの姉妹でなかった人、あなたの兄弟でなかった人を」と。。。            故に、過去世において、その人は、あなたの親戚や友人であったかも知れないと、想像することは出来る。。。。            この様にすれば、その人に対して、怒りの心は起きない。。。              それでも成功しないのであれば、その他の方法を考えてみるのも良い。《清浄道論》では、多くの方法が記述されているので、参考にする事が出来る。