八支聖道の第六項目の要素は正精進(sammāvāyāma)である。正精進も、四種類ある;
1)いまだ生起しない不善法の生起を防止する事に努力する
2)すでに生起した不善法を取り除く様、努力する
3)いまだ生起していない善法が生起する様、努力する
4)すでに生起した善法が増長する様、努力する。
この四種類の正精進を育成する為に、我々は戒・定・慧の三学を修行し育成しなければならない。
八支聖道の第七項目の要素は正念(sammāsati)である。
正念もまた、四種類に分類することができる、すなわち、四念処(satipaṭṭhāna)である。
1)身随観念処(kāyānupassanā satipaṭṭāna)
2)受随観念処(vedanānupassanā satipaṭṭāna)
3)心随観念処(cittānupassanā satipaṭṭāna)
4)法随観念処(dhammānupassanā satipaṭṭāna)。
ここにおいて、「法」とは「受」以外の51種類の心所、または五取蘊、内外12処、18界、7覚支、四聖諦等を指している。
実際、四念処は、二種類に分類することができるが、それは色念処と名念処である。
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>