南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#49-12

四念処を修行する時、あなたは、充分に四正勤(Cattāro sammappadhāna)策励しなければならない。すなわち:

1)未だ生起しない不善法が生起しない様に努力する。

2)すでに生起した不善法を取り除く事に努力する。

3)いまだ生起しない善法(定善法、観禅法、道善法等)が生起する様に努力する。

4)すでに生起した所の善法を、阿羅漢果を証悟するまで育成する様に努力する。

どの様に修行するべきか?

あなたは、四念処に従って修行しなければならない。

修行の時、あなたは、上に述べた四正勤を、充分に策励しなければならない:

「たとえ私の血と肉が枯れ果てて、ただ筋と骨が絡むだけになても、私は決して禅修行を放棄しない!」

修行する時、あなたは、四神足(Cattāro Iddhipādā、成就の為の四種類の基礎)を擁しなければならない:

1)欲(chanda):我々は、涅槃を証悟するのだという、強くて力のある意欲を擁しなければならない。

2)精進(vīriya):我々は、涅槃を証悟するのだという、強くて力のある精進を擁しなければならない。

3)心(citta);我々は、涅槃を証悟するのだという、強くて力のある心を擁しなければならない。

4)観(vimaṃsa):我々は、涅槃を証悟するのだという、強くて力のある観智を擁しなければならない。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>