Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(35ー4)(私家版)

欲界心路過程 先程、眼門心路過程は生起した後、滅し去る、と説明した。しかし、それだけでは(人は)未だ何を見たのかは分からない。それが、色(物質)である、という事だけが、分かったのである。。。。。。。。 この時、意門心路過程の出番となる。。。 …

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(35ー3)(私家版)

2.安止心路過程ーー(1)世間安止心路過程=色界安止心路過程。無色界安止心路過程。。(2)出世間安止心路過程=道心心路過程。果定心路過程。滅尽定心路過程。。。。 <意門心路過程の図>有→波→断→意→速→速→速→速→速→速→速→彼→彼。。。 有から断まで…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(35ー2)(私家版)

有分波動、有分断、意門転向、速行、速行、速行、速行、速行、速行、速行、彼所縁、彼所縁。彼所縁は生起しない時もある。もし所縁があまり明瞭でない時、生起しない。これより他に、以前直接経験した事の有る感受又は物事を、再び感受したり、又は今現在、…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(35ー1)(私家版)(165/360)

■意門心路過程 意門心路過程は、2種類に分ける事ができる:欲界心路過程、安止心路過程。。。。。。。。。 1.欲界心路過程ーー(1)随起的意門心路過程:5門心路過程の後に、随起して生起する。(2)独立的意門心路過程:5門を通過せずに、思惟を通し…

無我と真我

2600年前、ゴータマ仏陀が菩提樹の下で悟られたのは《無我》と、その帰結としての《涅槃》でした。。。 その頃のバラモン教(現代のヒンズー教)は、<真我> とその帰結として<梵我一如>を主張していました(注1)。。 仏陀は真我説に反対して 【無常・…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー17)(私家版)

5番目は無有縁である。例えば、一個の心が生起した後、もしも、(その心がそのまま)滅しないのであれば、もう一つ別の心が生起する事ができない。前生心が滅し尽くさなけれぱ、後生心は生起しない。これを無有縁と言う。。。 6番目は、光が必要である。光…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー16)(私家版)

心路過程全体の中において、一個の我(私・エゴ)というものは存在しない。全て因・縁和合の法によるのである。必要とされる縁、例えば第一に、眼門心路過程が生起するには、必ず所縁が必要である。所縁がなければ、心は生起する事が出来ない。。。。。。。 …

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー15)(私家版)

心路過程の中において、一つ一つの心は、全て「心の定法」によって生起する。それは、各種の異なる縁に依存して生起するもので、前生心、所縁、門及び依処色を含むものである。。。。。。 (心は)生起した後、心路過程の中において、それ特有の作用を執行し…

台風一過

台風6号は、昨夜、九州の西の海上を北へ進んだ様ですが、私の住む盆地もつられて大雨になりました。。。 河川の増水があったのか、真夜中に避難命令が出ましたが(防災放送)、我が精舎は山の上なので、川の氾濫の心配はありません(ただし、土石流が心配)…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー14)(私家版)

一個の心路過程が終結した後、もう一つ(の心路過程)が生起する前、心流を中断させない為に、有分心が必ず生起する。。故に、一個の心路過程が終結すると、心は有分に落ち込む。また、心路過程全体の発生(の中に)は、私というものは(存在し)ない(私と…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー13)(私家版)

全速力で走っている時に、止まろうとするならば、まず先に、少し速度を落としてゆっくり歩かなければならない。。。 この彼所縁の作用とは、心が未だ有分に落ち込まない前に、先に(心を)落ち着かせる事にある。2個の彼所縁が生・滅した後、即ち、17個の…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー12)(私家版)

例えば、出かけようとして外に出た時、自分の子供が自動車に撥ねられたのを見たとして、この状況は、心への衝撃力は、非常に大きい。その為、彼所縁が生起する。例えば、赤の他人が貴方の目の前を通り過ぎた場合なら、その状況は、心への衝撃力は小さい為に…

尊厳死希望

台風6号が九州に近づいて来て、私の住む盆地は、毎日雨、雨、雨です。。。 昨日午後、頼まれて、動物病院まで車を出しました。知人の飼っている猫ちゃんの体調悪く、あいにくの雨なので、車の運転ができる私がお手伝い(彼女はバイク派)。。 この日の午前…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー11)(私家版)

彼所縁、パーリ語は「tadārammanaーーnの下点…以下同様」である。「ta」は、それ、の意。「ārammana」は所縁の意。彼所縁とは、それの所縁、と言う意味である。それの所縁とは、即ち速行心の所縁のことである。速行心の所縁を所縁として取る為、彼所縁、と呼…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー10)(私家版)

所謂速行とは、迅速に目標に向かう(ものである)。眼門心路過程を例に取ると、その目標は、色所縁である。故に、速行心は、それを識知する為に、迅速に色所縁へと向かう。心路過程の中において、眼識、領受等などの心は。一度だけ生じて作用するが、しかし…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー9)(私家版)

眼識が滅した後、領受心が生起して、色所縁を領受(受領)する。次に、また一つ心が生起するが、これを推度と言い、色所縁について推定する。領受と推度は、皆、果報心である。推度心が滅し去った後、次には確定の心が生起する。意門心路過程の中において、…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー8)(私家版)

今(説明しているの)は色である。この場合、眼識が生起する。。… 眼識の作用は見る(見える)である。。 この後、この心は滅し去る。。。 眼識はただ見る(見える)だけで、対象が何の色彩であるか、どの様な形状であるか、までは全く知り得ない。。。。。…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー7)(私家版)

有分断が滅し去った後、5門転向心が生起して、色所縁する向かう。。 その様は、まるで:「これは何だろう?」と問いかけている様だ。。。 5門転向心は唯作心である。。。 (89種の心識の中の無因心には、3個の唯作心がある。それぞれ5門転向心、意門転…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー6)(私家版)

有分波動が過ぎ去ると、この心は即刻滅する。滅し去ると、次の、もう一つ別の心が生起する。有分断てある。新しい所縁が有分心を衝撃する為に、眼門心路過程が生起するのてある。過去有分、有分波動、有分断の3個の有分心は、離心路過程に属する。有分が断…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー5)(私家版)

二番目の心は、有分波動と言う。例えば、有る男性が妻を伴って外出した、とする。突然目の前にかわいい風情の女性が現れて、綺麗な色が彼の心を衝撃したならば、心は即刻波動し始める。この例の如く、有分心は、もともと己自身の所縁(妻)があったのである…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー4)(私家版)

眼門心路過程は、色所縁を目標に取る。色所縁が、同時に、眼根(又は眼浄色とも言う)と有分を衝撃する時、一個の心識は消費される。これを過去有分識と言う。この心識は、生じるや否や滅し去ってすぐに存在しなくなる。心は途絶える事が出来ないが故に、一…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー3)(私家版)

眼門の17個の心識はそれぞれ:過去有分、有分波動、有分断、5門転向、眼識、領受、推度(推定)、確定、速行、速行、速行、速行、速行、速行、速行、彼所縁、彼所縁。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー2)(私家版)

眼門心路過程を例に取ると:一つ一つの5門心路過程には、必ず17個の心識が存在する。というのも、色法の寿命が、17個の心識分にしか過ぎないが故に。。。 眼門は、色を所縁に取る。故に、17個の心識が滅すると、色法も又終息し、眼門心路過程も又、終…

17刹那

私のラッキーナンバーは〈5〉です。。。 なぜか、55歳、60歳などの節目節目で、良いことが起きます。表題の17(刹那)、不思議な数字です。素数でしようか?。。。。。。。。 実は先日、ゴータマ仏陀のアビダンマに関する解説書《実用アビダンマ》を…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー1)(私家版?)

✥心路過程✥ ■5門心路過程■ 5門心路過程は以下の通り: 眼門心路過程。。。 耳門心路過程。。。 鼻門心路過程。。。 舌門心路過程。。。 身門心路過程。。。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(33ー3)(私家版)

1.阿那含(アナガーミ)又は阿羅漢が滅尽定に入った時、その心流は、暫定的に中断する。。。 2.阿羅漢が般涅槃に入った時、彼の心流は完全に断絶する。。。。。。 6門心路過程が終結して、もう一つ別の心路過程が未だ生起しないその前に、心流が断絶し…