Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(34ー10)(私家版)

所謂速行とは、迅速に目標に向かう(ものである)。眼門心路過程を例に取ると、その目標は、色所縁である。故に、速行心は、それを識知する為に、迅速に色所縁へと向かう。心路過程の中において、眼識、領受等などの心は。一度だけ生じて作用するが、しかし、速行心は連続して7回生起する。善または不善の心は、ここにおいて生起する。例えば、12個の不善心の中の「悦具邪見相応無行一心」は、速行の段階において、7回生・滅する。速行が7回生起する、即ち7回生・滅した後、次に生起する心は彼所縁と言う。この心は、合計2回生起する。