Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(61ー2)(私家版)

臨終眼門心路過程を例にして:もし、臨終の時に一輪の蓮の花を見たならば、臨終眼門心路過程が生起する。臨終眼門心路過程は以下の通り:過去有分識、有分波動、有分断、5門転向、眼識、領受、推度、確定、その後に5個の速行心。臨終において死なんとする時、心臓が特に衰弱しており、その為、5個の速行心しかない。この眼門心路過程は、花の色彩を所縁としての取る。5個の速行心が過ぎ去った後、彼所縁は、生起するときもあれば、生起しない時もある。もし、彼所縁が生起しない場合、有分は非常に多く生起する。その後に死亡識が生起し、この人の命根は断絶する。故に死亡識は、死亡(齎す所)の作用を果たす。しほした後、即刻、もう一つ別の1個の心識が生起して、古い一生と新しい一生を連結する。これを「結生識」と言う。死亡識と結生識の間には、間断はない。この件に関して、上座部の説と、チベットの中陰身の説とは、若干、異なっている。