南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(62ー2)(私家版)

無想有情に関して、結生として生起するのは命根9法聚である。故に「色結生」と言う。無色界の有情は、「非色結生」(名結生)といい、その他のものは「色非色結生」(色と名結生)と言う。。。。。。            例えば、vipassanā を修行する禅修行者が臨終の時、もし行法の無常を観ずるならば、臨終速行心は行法の無常を所縁として生起する。その後死亡識が生起し、滅し去る。次に結生識が生起し、新しい一生が始まる。その結生識は、欲界において生まれる。。。                 欲界には2個の善趣があり、一つは人間で、一つは天界である。。。          この人物が人間に生まれたならば、彼の結生識、有分識、死亡識は、行法の無常を所縁として取る。。。           もし、天界に生まれたとしても、同様である。。。。。。。                 有分識は主人心とも言う。有分識は絶え間なく生滅しており、生命の流れが絶えない様に作用している(が故に)。。。           有分識、結生識、死亡識は、主人心と呼ばれるが、5門と、意門心路過程の心は、客人心と呼ばれる。。。            と言うのも、(その心は)ある種の、外在する所の、所縁の衝撃を受けた後にしか生起することができず、その心は、あったり、なかったり、するが故に。。。     もし、一人の人間の有分心が、無常を所縁として取るならば、彼がひとたび禅修行に取り組むならば、必ずや快速に、ソータパナ道果を証得することになる。