Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(61ー6)(私家版)

豚を殺すことを生業としていると殺業者が、臨終の時に、己が又豚を殺している様を見るならば、この相を「業」と呼び、これを臨終意門心路過程の生起と言う。。。その過程は以下の通り:有分、有分波動、有分断、意門転向、5個の速行心、彼所縁、彼所縁、その後に死亡心。前の例では彼所縁はなく、有分のみであったが、ここてわは2個の彼所縁がある。この様に死亡時の状況は、皆同じであるとは言えない。ある時には有分が生起し、ある時には彼所縁が生起し、ある時には両方共に生起しない。しかし、どれをとっても、最後は死亡識が生起するのは必定である。次に、結生識が即刻生起し、そな中間には如何なる中断もない。と殺業者の生識は、四悪道の一に出現し、かつ、己が見た所の豚を殺す「業」を所縁とする。同様に、有分識と死亡識もまた同じ相を、所縁をとして取る。というのも、この三種の心は、同じ一つの心であるが故に。