Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(62ー4)(私家版)

天神には神通がある為、彼は神通を使って、己の前世が一人の比丘であった事を思い起こした。そして、仏陀は今だ人間界にいるのを知ると、彼は天女を連れて人間界に降り、仏陀に再度彼に法を説いてくれる様に頼んだ。彼の死亡識、結生識、有分識は共に行法の無常を所縁として、縁に取っている為、仏陀が説法を始めるや否や、彼は即刻ソータパナ道果を証得した。。。     ここにおいて、彼は満足した。。。       こうなれば天界に戻って、天界の楽を楽しんでも良いし、引き続き修行するのも良い。と言うのも、二度と四悪道には落ちないが故に。。。             禅の修行中に死ぬのは、無上の幸福である。(この場合)心に恐れを抱かなくてもよい。。。                 一番怖いのは、楽しみを貪っている最中に死ぬ事である。享楽の内に死ぬのは貪根心であり、四悪道に往生する。。。       安般念を修行する止観行者は、禅修行の時、常にダイヤモンドの様に明るい似相を所縁に取る為、臨終の時にも初禅を保持できる者は、その結生識は色界初禅天において出現する。。。              また、安般念似相を所縁に取り、梵天神になる事ができる。この場合、有分識と死亡識もまた安般念似相を所縁に取るものである。