Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(61ー7)(私家版)

結生識が滅した後、必然的に、16個の有分識が生じる。その後、第一番目の意門心路過程が生じるが、これを「有欲」速行と呼ぶ。この意門心路過程は、新しい生命に執着する。例えば、と殺業者の結生識は四悪趣にあり、彼は、一匹の動物、例えば豚になるかもしれない。彼の結生識が生滅し去った後、16個の有分識が生じ、その後に、一番目の意門心路過程が生起する。その後、彼は、この豚の命に執着し始める。《菩薩本生経》の中において、以下の様な物語があり、衆生がどれ程命に執着するかを説明している。ある国の国王はAssakaと言う名前であった。その皇后はUbbariaと言い、国王は彼女を非常に愛しており、彼らは常に花園にいて人生を楽しんでいた。Ubbariは、非常な美貌の持ち主で、夫に気に入られる為に、常に化粧をしていた。