Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(52ー2)(私家版)

我々が受胎するその一瞬、過去生においてなした令生業が、結生識と四大によつて構成されている身体を生じせしめる。。。    一世の内において、それは継続して、その他の果報心と業生色、例えば、5根識、5根、性根色及び心所依処などを生じせしめる。。。                  臨終の時に熟した業のみが、結生識をば生じせしめる事ができる。しかし、一切の、善又は不善の業は、生命の期間中その果報を生じることができる。例えば、ある人が在世の時、よく赤い花を仏に供養するならば、臨終の時、彼の臨終眼門心路過程が生起する時、赤い花を所縁となし、それを縁として取る。。。              その心路過程は過去の有分識、有分波動、有分断、5門転向、眼識(赤い色が見えた為)、領受、推度、確定、速行(5個)、その後、最後の一個の離心路過程の心ーー死亡識が生起し、その後に、この人間は死亡した、ということになる。。。        その後、間断なく、結生心が生起する。。  彼の臨終速行心の所縁は、母胎に現れた赤い色であり、それは、もうすぐ人間として産まれることを表している。。。       結生識は、前の一世の臨終速行心の所縁を縁として取るのであって、死亡識の所縁を縁に取るのではない。。。          結生識は果報心であり、花を供養するという所の、令生業によって生じた果報である。