南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#33-9

仏陀はまた言う、

結生の直接的な因は業であるが、しかし、結生が果報になり得るためには、貪愛が欠かせない。

人類が結生する時、人類の生命を生じせしめることのできる色法<注169>の業は善業であるが、しかし、結生自体の発生は、「取」であり、「取」はまた、「愛」を縁とし、「愛」はまた、無明ーー四聖諦への無知を縁とする。

業生色は、すべての時、一切の時において、生起することができる。それは、すべての、その他の、色法の基幹である。一つひとつの心識刹那(cittakkhaṇa)(色法の寿命の17分の一)は、みな、三個の小刹那に分けることができる:

生(uppāda)、住(ṭhiti)、滅(bhaṅga)。

一つひとつの小刹那には、みな、新しい業生色が生じる、すなわち、一個の五門心路の期間には、51個の小刹那(17心識刹那*3小刹那)<注170>があり、一つひとつの小刹那において、みな、無数の業生色聚が生起する。

これらの業生色聚の中の時節は、また、時節生色聚を生じせしめることができ、食素はまた、新しい食生色聚を生じせしめることができ、そして、これらの新しい色聚の中の、時節と食素はまた、更に多くの色聚を生じせしめることができる。

<翻訳文責: 緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>