Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(35ー5)(私家版)

例えば、蓮の花は色所縁である。。。。     それが眼根に衝撃すると、眼門心路過程が生起する。色所縁が同時に眼根と有分心を衝撃する時、一個の心は即刻過ぎ去ってしまう。これを過去有分と言う。。。。。。             次に、二番目の心は波動を起こすが、これを有分波動と言う。次は有分断である。この3個の心は、離心路過程と言う。。、。   次に、5門転向によって(心が)蓮の花に向かう。最初はただ一つの色(物質/以下同様)が見えるだけで、何の色かは分からないし、その上、それが蓮の花である事は、尚の事、分からない。。。       次に眼識が生起する。眼識が滅し去った後は、領受である。領受が生・滅した後、推度が生起する。推度が生・滅した後は、確定である。確定が生・滅した後、次に来るのは7個の速行心で、その次に2個の彼所縁が生起する。。。。。。。。         この種の心路過程は、眼門心路過程と言う。心の特徴は、目標を識知する事である。心の現起(現象の生起/以下同様)は、一つの相続不断の、一連の過程である。この相続不断の過程は、まるで一並びの蟻の行列の様で、どの様に見ても、何度見ても、一本の線の様に見えるが、しかし、近づいて見ると、一匹また一匹と(それぞれがバラバラでありながら)、繋がっている様に見えるだけなのが分かる。。。    17個の心識が全て生・滅した後、心は、有分に落ち込む。