彼は馬車を駆って、父母と共に森林にやって来て、そこで二人を降ろして言った:「貴方方は、ここで暫く待っていて下さい。私はすぐに戻ります。」……………… 彼はそこを離れた後、己を強盗の様な振りをして、大きな棍棒を持ち声色を出して叫んだ:「強盗だ!強盗だ!」。。。。。。 そして、両親を死ぬほど打ちのめした。《法句経》と《本生経》では記載されている内容が異なる。一つは、父母を叩き殺したといい、もう一つは、半殺しにしたものの、死ぬまでには至らなかった、と書かれている。。。。。。。。 どちらにせよ、これが業の因となって、彼は往生した後地獄に落ちて、大変な思いをした。。。。。。。。 地獄を出た後、人間として生まれ、250の世において、毎回、頭を打ち砕かれて死んでいる。。。 これを「無尽業」と言う。。。。 彼は後に、仏陀の上席弟子になり、神通第一と呼ばれた。しかし、彼の神通もまた、悪業によって齎された苦報を避ける事は出来なかったのである。。。。。。 故に、仏陀は《法句経》の中において、以下の様に言う: