南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー12)(私家版)

彼は馬車を駆って、父母と共に森林にやって来て、そこで二人を降ろして言った:「貴方方は、ここで暫く待っていて下さい。私はすぐに戻ります。」………………     彼はそこを離れた後、己を強盗の様な振りをして、大きな棍棒を持ち声色を出して叫んだ:「強盗だ!強盗だ!」。。。。。。          そして、両親を死ぬほど打ちのめした。《法句経》と《本生経》では記載されている内容が異なる。一つは、父母を叩き殺したといい、もう一つは、半殺しにしたものの、死ぬまでには至らなかった、と書かれている。。。。。。。。                          どちらにせよ、これが業の因となって、彼は往生した後地獄に落ちて、大変な思いをした。。。。。。。。                    地獄を出た後、人間として生まれ、250の世において、毎回、頭を打ち砕かれて死んでいる。。。              これを「無尽業」と言う。。。。        彼は後に、仏陀の上席弟子になり、神通第一と呼ばれた。しかし、彼の神通もまた、悪業によって齎された苦報を避ける事は出来なかったのである。。。。。。       故に、仏陀は《法句経》の中において、以下の様に言う: