Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(108-8)(私家版)

✥禅相✥                 三種の禅相(nimittam)の内、通常、一切の業処は適切な方法によって、遍作定相と取相を獲得する事ができる。。        しかし似相は、遍処、不浄、32身分、安般念にしか出現しない。。。         似相を通して近止定と安止定が生起する。。                   近行定が安止定に進入した後、禅定に入るが、この時、色界初禅が証せられる。この後に初禅の5自在を修習する。        5自在は必ず修習する事。。          仏陀は言う:「人が初禅を証した後、5自在を修習しないで、第ニ禅に入ったならば、彼は初禅を失うし、第ニ禅も証する事ができない。」                5自在とは、1.転向自在。2.入定自在。3.決意(住定)自在。4.出定自在。5.省察自在、である。。                その後に(5自在を完成させた後に)、尋などの比較的粗い禅支を捨て、伺などの比較的細かい禅支を育成し、己の能力に合わせて順次第二禅などに進む。。。。。               1.転向自在:心の欲するに従って、簡単迅速に、尋、伺などの禅支を転向せしめる能力。。。                2.入定自在:簡単に、各種のジャーナに入る能力。かつ、入定の過程で、非常に多くの有分心を生起しない事。何時でも入定できる事。座るや否や即刻入定できる事。3.決意(住定)自在:己の決めた次巻の間、入定する能力。また正式に入定していない時点で、先にどれくらいの時間入定するかを決める(例えば、3時間、5時間など)。そして、注意力を似相に戻し、初禅に入る。己の決意に基づいて、決めた時間が経過した後、自動的に出定できる事。4.出定自在:簡単に又迅速に、禅定から出て来る能力。ある種の人々は、一度禅定に入ると、出定を知らず、定が出来ない。これは不都合である。仏陀の時代、時には仏陀が比丘達を招集する事がある。この時、サンガの会議に参加出来ないのは不可である。定に入って出てけれないのは良くないのである。必ず出定自在の練習をする事。5.省察自在:出定の後、先程入定していたジャーナへの考察をする能力。。。