南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』8-26

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

安般念の初禅名法の識別を例に説明する:

まず、禅修行者は、安般念の初禅に、入らねばならない。

禅定から出て、その後、彼は、有分透明界及び、安般似相の二者を、識別しなければならない(この時、修行者は、ジャーナから出たばかりであり、故に、安般似相は、未だ存在する)。

当該の安般似相が、有分透明界に出現する時、五禅支は、多数回、生起する。

まず先に、一つひとつの心識刹那の中の、すべての禅支を識別できる様になるまで、継続して、何度も、この五禅支を、識別する。

もし、(+修習に)満足できない場合、再度、初禅に入り、その後に、満足するまで、上に述べた手順を、何度も繰り返す。

その後、識、受、または触の三個の内の、どれかを始まりとする、識別方法の一つを選び、徐々に、一つひとつの、心識刹那の中の、すべてのジャーナ相応法を、識別する。

たとえば、識から始めるならば、(ただ識だけを見て)識が多くの回数、生起するのを、見る事ができる様になるまで、修習する。

成功したならば、徐々に、識別する所の、識の名法の数を、増やしていく。

すなわち、三個の名法の識別、四個の名法の識別等など、連続して、多くの名法の、数を見ることができる様になるまで、修習する:

(+修習して見る事の出来る名法とは)意門転向の中において生起する所の 12個の名法、遍作、近行、随順、種姓とジャーナ速行における、一つひとつの刹那の中に生起する所の 34個の名法(+などである)。

(8-27につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>