名法を識別する四つの段階
名法の識別は、四つの段階に分けることができる:
1)内部に生起する所の、すべての種類の心(citta)の識別。
2)能力の限りにおいて、すべての種類の、心の中の一つひとつの、名法(ñāmadhamma)を識別する。
3)六門(dvārā)心路(vīthi)において、順序に従って生起する心を識別する。
4)外部の名法(bahiddhanāma)<注270>を全体的に識別する。
如何にしてジャーナ心路を識別するか
もし、あなたが、すでにジャーナ(例えば入出息念ジャーナ)を証得しているのであれば、名法を識別する最も佳い方法は、ジャーナ心及びその相応する心所から着手する事である。
それには、二つの理由がある:
まず、ジャーナの修習をしている時、あなたは、すでに、五禅支を識別した事があるはずであるが、これは、あなたがすでに、これら相応する心所の識別にいくらかの経験を積んでいる、という事を意味する;次に、ジャーナ速行心(jhāna javana-citta)は、連続して、何度も生起するが故に、非常に顕著であり、結果、容易に識別できる、からである。
それは、欲界心路(kāmāvacara vīthi)とは異なる。欲界速行(javana)は、一個の新しい心路が生じる前、7回だけ発生する。<注271>
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>