Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(108-6)(私家版)

10不浄の修行では、初禅に到達する事ができる。仏随念、寂止随念は近行定にしか到達出来ない。というのも、二者の法門は、非常に強い尋を擁している為、例えば仏陀の功徳を思惟し続けるなど、心一境性を安止定のレベルまで高める事が困難でり、結果、近行定にしか到達しない。身至念(32身分)は初禅に到達する事ができる。安般念は5禅に到達する事ができる。四無量心(慈・悲・喜)は《アビダンマ論》に基づく所の、第四禅にしか到達出来ない。捨無量心は直接第5禅に入る事ができる。四無色定の全ては第5禅であり、又、遍作定、近行定、安止定に到達する事もできる。食厭想は近行定にしか到達しない。四界分別観は、地、水、火、風を観ずるもので、目標が比較的多く、心一境性は、安止定のレベルに到達出来ない。近止定には到達する。全ての業処に似相がある訳ではない。似相は遍処(10遍)、10不浄、身至念(32身分)と安般念、例えば、身至念で白骨が出現した時、これは似相である。安般念の透明で、明るい光は、鼻孔の下部に出現するが、これは似相である。似相を通して、近行定、安止定が生起する。四無量心、四無色定、食厭想、四界分別観も又似相は出現しない。