Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

随喜

私は毎日、共同温泉の湯に浸かるのが日課です。ここでは、色々な人(女性)に会います。。。。。。。                 先日、口の達者な二つ年上のおばぁさんに会いました。。。。。。。。         私も近況報告を一つ、と思いまして…………   「インドに行っている息子が日本に帰って来たら、その足でこちらに来て、お正月を一緒に過ごすのよ」……………              と言いましたら、これを自慢話かマウントと受け取ったらしく、お風呂の天井を見上げたまま、聞こえない振りして、固まっていました……笑。。。               老人になると何が悲しいかと言いますと、それぞれ個々人の家庭の事情が(大きく)異なり、家の事、家族の事を話題にすると、地雷を踏む事があります(トルストイーの言う『幸福な人は皆同じだが、不幸な人は皆異なる』というヤツですね)。。。        湯船の中で固まっているおばぁさんを眺めながら、                    《人の幸せを共に喜ぶ心、仏陀の教えた【随喜】の心は、大事だな》と思った次第(ただし、私も、自慢話・家族の話は控える方が良さそうです……一生独身だった人、独り子を亡くし夫婦だけの家庭など、やはり会話には気をつけなければなりません)。。。                追加:私の仏法の師であるP尊者(緬甸人)は、若い時に出家したものの、修行が全然上手く行かず、一度は絶望したそうです。それで「今生は悟れなくても良い。先輩比丘の手足となって雑用係に徹そう。還俗はするまい」                      と決意しましたら、あら不思議、ご自分の修行もスルスルと上達し、あっと言う間に<サヤドー(男先生)>になって、今は指導の為、各国を飛び回っているそうです。。。。。。             他人の幸せ、喜びに随喜すると、己の心が(嫉妬で)暗くなるのを防げますし、何かしらご褒美がありそうです。(そうは言っても、マウントは嫌なものです→人生の達人は、他人からのマウントも上手に受け流すのかもしれません。)