南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(106-1/2/3。107-1)(私家版)

■一分別(四界分別観)           ニ種の修法がある。一つは簡易的なもので、もう一つは詳細なタイプのものである。パオ・サヤドーの教えられるのは、簡易法である。。。             仏陀は言う:「あなたが身体を省察する時、それがどの様な格好であろうとも、行、住、座、臥、皆四大で構成されているものである(事を知れ)。」。。。               仏陀が初め四念処を開示した時、人々の智慧は相当に高く、仏陀は手短に説明しただけであったが、彼らは即座に理解したのである。我々は仏陀の時代から2500余年離れ、智慧は当時の人々より劣る。身体は四大で出来ていると聞いても、何が地、水、火、風かは、全く知らないでいる。。。                 人々は、《アビダンマ論》を読んで後、ようやく理解するのである。。。。            故に経と論、二者相互に補完し合わなければならないのである。。。        詳細な修法は、シーャリプトラ尊者が、《大象足跡経》の中において説明している:「地は二つに分ける事ができる。外部のものと内部のもの。身体内部にあって邪見及び貪愛に執取されている所の全ての硬いもの、粗いもの、これを内部の地と呼ぶ。頭髪、体毛、齒、爪、皮膚、肉、腱、骨、骨髄、腎臓、心臓、肝臓、筋膜、小腸、大腸、胃中物、脾臓……などなど20種であり、皆、硬いか粗い特徴を持つ(硬さ、粗さが特に顕著である)。故にこれを地と呼ぶ。」この種の観法は、比較的詳細であり、又容易に観ずる事ができる。た、だ必要とされる時間は比較的長い。我々が頭髪、体毛などなどを観ずる時、硬さと粗さの特徴は顕現する。。。         水とは何か?例えば、よだれ、血液、汗、痰、尿など……。これらを観ずる時、流れるという感覚が出現する。火は、我々の身体の温度を保つもので、胃中の火、病の時の発熱の火などなど……。風には、上向きの風、下向きの風などなど、がある。。。■四無色                 4個の無色禅の事である。1.空無辺処。2.識無辺処。3.無所有処。4.非想非非想処。。以上、我々は40種の業処の説明を終えた。次は性格について説明する。。。