Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(70ー1/2)(私家版)

■四大の修習                四大は非常に重要である。世間の万物は、四大によって構成されている。《法聚論》によると、四大は以下の4種の特徴に分類する事ができる。             1.地界:硬さ、粗さ、重さ、柔らかさ、滑らかさ、軽さの6個の特徴。もしそれが硬くないならば、柔らかい。粗くないならば、滑らかである。重くないならば、軽い。身体の硬さを観ずるならぱ、身体の骨を観する事ができる。骨の事を思えば、硬さの特徴は思い出せる。滑らかさを観ずるのであれぱ、あなたはあなたの心を柔軟にして、皮膚の事を思えば、滑らかさを知る事ができる。                  2.水界:流動、粘着の特徴を持つ。《アビダンマ論》では、水界は、身体によって体感する事ができない。身体はただ、地、火、風の3種しか感じ取る事が出来ない、と言う。水界は意識、意門によって感受される。例えば、手で水を叩く時、冷たいと感じたならは、それは火界であり、圧力を感じたならば、それは風界であり、水の柔らかさ、滑らかさを感じたならば、それは地界である。あなたはそれの流れを感じる事は出来ない。流動性は、意識によって感受するものであって、身体を用いて触れるものではない。。                3.火界:冷たさと熱さの特徴を持つ。我々は、身体における冷たさ熱さを明確に感じ取る事ができる。非常に明確である為、観ずるのも非常に簡単である。              4.風界:支持(支え)と推進(推し動かす)特徴がある。例えば、身体を直立させて座る時の支持力。腹部の蠕動、心臓の鼓動などなどである。                 (訳者注=四界分別観の修習は、その体験内容を毎日指導者に報告し、指導を受ける必要がありますので、自己流での修習はお勧めいたしません。)未完。