<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
四界分別観を修習する時、必ず、逐一、12種類の性質を識別しなければならない。
初心者には、通常、先に、比較的識別しやすい性質を(+観察する様)教え、比較的(+識別が)困難なものは後に残す。
容易から、困難までを順序で言えば:
推進性、硬さ、粗さ、重さ、支持性、柔らかさ、滑らかさ、軽さ、熱さ、冷たさ、流動性及び粘着性である。
その中の一つの性質を観照し始める時、必ずや、先に、身体のどこかの一か所においてそれを識別し、その後に、これを全身にまで、遍照する様にする。
一、「推進性」の識別を開始する時、あなたは触覚によって、呼吸する時の頭部中央において感受する所の、推進性に注意を向ける。
その推進性を識別できたならば、あなたはそれに専注し、あなたの心がそれをはっきりと明確に認識できるまで、修習する。
その後、あなたは注意力をその近くの、別の身体部分に移動させ、その場所の推進性を識別する。
この様にして、ゆっくりと、あなたは先に、頭部の推進性を識別し、次に頸部、躯体、腕・手、太もも、足などに至る様にする。
この様に、繰り返し何度も多数回修習し、注意力を、身体部分のどこにおこうとも、あなたは、非常に容易に、推進性を感じ取れる程に(+修習)する。
もし、頭部中央において、呼吸の推進性を感じ取るのが困難である場合、呼吸をする時の、胸の拡張の推進性、または、腹部が移動する時の推進性を識別する様に、チャンレンジする。
もし、これらの部分の推進性が不明瞭である場合、心が(+ドキドキと)跳ぶ場合の脈拍の推進性、または、その他の何らかの形式の、明確な推進性を識別する;
移動の存在する場所に、推進性は存在する。
どの箇所から識別を開始するにしても、常に、継続して、徐々に、透視力を育成して、あなたは、全身のどの部分においても、推進性を識別できる様に修習する。
ある部分において、推進性は非常に明確であり、ある部分において、推進性は微弱でありえるが、そうであっても、推進性は確かに、全身のそれぞれの部分において、存在しているものである。
(5-144につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html
<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>