南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」5-143

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

四界分別観を修習する時、必ず、逐一、12種類の性質を識別しなければならない。

初心者には、通常、先に、比較的識別しやすい性質を(+観察する様)教え、比較的(+識別が)困難なものは後に残す。

容易から、困難までを順序で言えば:

推進性、硬さ、粗さ、重さ、支持性、柔らかさ、滑らかさ、軽さ、熱さ、冷たさ、流動性及び粘着性である。

その中の一つの性質を観照し始める時、必ずや、先に、身体のどこかの一か所においてそれを識別し、その後に、これを全身にまで、遍照する様にする。

一、「推進性」の識別を開始する時、あなたは触覚によって、呼吸する時の頭部中央において感受する所の、推進性に注意を向ける。

その推進性を識別できたならば、あなたはそれに専注し、あなたの心がそれをはっきりと明確に認識できるまで、修習する。

その後、あなたは注意力をその近くの、別の身体部分に移動させ、その場所の推進性を識別する。

この様にして、ゆっくりと、あなたは先に、頭部の推進性を識別し、次に頸部、躯体、腕・手、太もも、足などに至る様にする。

この様に、繰り返し何度も多数回修習し、注意力を、身体部分のどこにおこうとも、あなたは、非常に容易に、推進性を感じ取れる程に(+修習)する。

もし、頭部中央において、呼吸の推進性を感じ取るのが困難である場合、呼吸をする時の、胸の拡張の推進性、または、腹部が移動する時の推進性を識別する様に、チャンレンジする。

もし、これらの部分の推進性が不明瞭である場合、心が(+ドキドキと)跳ぶ場合の脈拍の推進性、または、その他の何らかの形式の、明確な推進性を識別する;

移動の存在する場所に、推進性は存在する。

どの箇所から識別を開始するにしても、常に、継続して、徐々に、透視力を育成して、あなたは、全身のどの部分においても、推進性を識別できる様に修習する。

ある部分において、推進性は非常に明確であり、ある部分において、推進性は微弱でありえるが、そうであっても、推進性は確かに、全身のそれぞれの部分において、存在しているものである。

(5-144につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>