Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」5-146(135/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

六、この五種類の特徴を識別できる様になったならば、舌でもって、唇の内側を軽く押してみて、「柔らかさ」を感じる様にする。

あなたの身体をリラックスさせて、系統的に、全身の柔らかさを識別できるまで、修行する。

その後、あなたは逐一、全身の推進性、硬さ、粗さ、重さ、支持性、柔らかさを識別しなければならない。

七、次に、唾でもって、両唇を濡らす。その後に、舌でもってそれらを左右にこすって、「滑らかさ」の性質を感じる様にする。

全身の滑らかさを遍照できるまで、継続して、系統的に修習する。

その後に、逐一、全身の、上に述べた七種類の性質を識別する。

八、次に、一本の指を上下に移動させて、その「軽さ」の性質を感じる様にする。

もし、軽さを感じ取ることができたならば、それでよい。

もし、不可能であれば、あなたは再度、重さを感じる様にする。

全身の重さを感じ取った後、先ほど述べた方法を用いて、軽さを感じる様にする。

全身の軽さを遍照できるほどに修習したならば、引き続き、逐一、全身の、上に述べた性質を識別する。

九、次に、全身の「熱さ」(または「暖かさ」)を遍照する。

あなたは身体のどこか一か所の熱さが明確な部分から(+修習を)始める。

たとえば、両手を重ねて真中におき、次に、足の上に置き、その後に、両手が接触している所の熱さを感じる様にする。

通常、この事は非常に容易に実践することができる。系統的に、全身の熱さを識別する。

次に、あなたは九種類の性質を識別する。

十、次に、空気を吸う時の「冷たさ」を感じる様にする。その後に全身の冷たさを系統的に遍照する。

すでに、十種類の、直接触から感じ取れる所の性質を識別することができた。しかし、流動性と粘着性という、この二種類の性質は、その他の十種類の性質から推理して得るしか方法がない。これが、なぜ、それらを最後に学び、修習するのかという理由である。

(5-147につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>