Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

新春びっくり大ニュース!

新春びっくり大ニュース!

Ven. U Puññānanda Sayadaw

 (本雅難陀尊者)来日弘法の予感!!

(ヨカンですから、キャンセルの可能性あり、期待度70%でお願いします)

 

 2019年3月より準備しておりました

Ven. U Puññānanda Sayadaw の来日弘法は、Sayadaw の体調不良により、計画が凍結されておりましたが、

2019年年末、

【Sayadaw 健康復調】

の知らせと共に、準備再開されました。

1月07日、訪日Visa 取得。

1月10日、往復路フライトの選定終了

台北→成田。羽田→福岡。福岡→台北

これよりエアーチケットの購入に入ります。

3月14日より始まります東京法話瞑想会

3月21日より始まります湯布院法話瞑想会

それぞれの情報は、近々、ポスターにて告示します。

Sayadaw の facebook 及び、当ブログにて、ご確認下さい。色刷りポスターの告示をもって、正式の情報と致します。

春3月、Sayadaw には無事、成田に到着され、日本弘法を円満されます様、心より祈願する所でございます。

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>

般若の独り言~四住期

2600年前、ゴータマ仏陀は《四姓平等》を説きましたが、それが充分に生かされないまま、今のインドはヒンズー教全盛(佐々木秀嶺師の仏教改宗運動はつとに有名ですが)で、いまだ四姓差別は、色濃く残っています。

しかし、2600年前に婆羅門教(現代のヒンズー教の前身)で説かれていた《四住期》は、仏教にも取り入れられました・・・インドでは、人はまず学生期を過ごし、次に家住期、その後に林住期と遊行期を過ごして後、ベナレスで死ぬのが最高の人生であるとされたのです・・・タイや緬甸のサンガを見ると、僧侶は家住期をすっ飛ばして、若くして出家する男性も多い様です。但し、若くして出家するが故に、却って女性への思慕&幻想断ち難く、還暦を過ぎて還俗して結婚する者、比丘でありながら子をもうける者(注1)など、ゴータマ仏陀の教えを守りきれないテーラワーダの出家者も、まま存在します。

振り返って私は、学生期は神戸と東京において、平凡な学生として過ごし、結婚して子育てと仕事(フリーの中国語通訳)の両立にいそしんだ頃が家住期、日本の仏教界に見切りをつけて、タイや緬甸の僧院に出かけて、ダンマの学習と修行を始めた35歳の頃から50歳くらいまでは家住期と林住期の重複期間、テーラワーダ系の仏教書の翻訳に勤しんだ50~70歳までが林住期、そして、仏教書の翻訳を終了させて、自由の身になった今は、遊行期でしょうか。

特に狙ったわけではないのですが、無我夢中で仕事と子育てを両立させ、その合間に、ゴータマ仏陀の教えたダンマの真髄(アビダンマ仏教)を知りたいと、出来うる限りの努力をしてきた結果、《私の四住期》は、あるべき様に成立したようです。

人生到る処青山あり・・・臨終の時は正念を絶やさず、善趣に往生したい・・・これが私の今生最後の願いです。

(注1)タイで有名ないくつかの騒動。アーチャン・カウェサコの還俗等。

  <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>

 

般若の独り言~陸路越境

今年は、中国、東南アジア各国(のパオ分院)に所用があり、できればバックパッカーみたいに、各地域、各国を訪問したいと思っています(当方齢70、いまさら日常用品

一式を詰め込んだ、大きなリックは背負えませんが)。

まず、長男一家のいるハノイに行き、一度日本に戻って、その次は中国の西双版納(=シーサンパンナ、タイ語シプソンバーンナ)だなぁ、と思いながらガイドブックを見ていると、なんと【ベトナム~中国】は陸路越境、OKなんですね。

そういえば、中越戦争の時に、<両国はそれぞれの国境を閉鎖した>というニュースが流れたのですから、国境再開もあり得るわけで、今はベトナムはランカイ、河を挟んで中国側の河口(そのまんまの地名~笑)にそれぞれイミグレがある、とのこと。

河口に入れば、西双版納(景洪)は、そこから西へ西へと行けばよいのですが、道があるのか、バスが通っているかは行ってみないと、分かりません(でも、ちょっとワクワクしますね、秘境好きです~笑)。

私は一度、タイから陸路、ラオスへ入ったことがあります。タイのアーチャン・チャー系列のお寺で修行していた時、Visa が切れたのですが、日本に帰るのは遠いし、隣国のラオスに行き、二、三泊して、タイの Visaを取り直そうとしたのですね(私はラオス語が出来ないので、ヴィエンチャンにあるタイ大使館に辿りつけるのか、非常に緊張しましたが、行ってみると、ラオス語とタイ語はよく似ていて、ホッとしたのを覚えています)。

東南アジアの国々は、河を国境線と決めている事が多い様で、タイとラオス、二つの国を繋ぐのも、メコン河を跨ぐ<友好橋>と呼ばれる河川橋でした。

今年は遊行元年として、ハノイから陸路中国河口(またはその逆)、中国からラオスなど、色々チャレンジしてみたいです。

ただ、緬甸(ミャンマー)が鎖国政策を取っていて、旅行者の陸路入国を許可していないのが、残念(タイのカンチャナブリ県の西端に入管があり、緬甸側に入れますが、パスポートを預けての<日帰りのみ>になっています)。

国境の管理政策はよく変更されますので、しっかり調べておいて、スムースに行動したいものです。

  <緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>

 

般若の独り言~万人平等

今朝、IT のニュースに

ローマ教皇、女性の手を叩いた事を謝罪】

とありました。ローマ教皇が信者達に謁見している時に、一人の女性が、教皇の手を掴んで離さずに、かつ引っ張ったので、教皇が思わず女性の手を二度、叩いた・・・

また、その行為を翌日、教皇が謝罪した、というニュースです。

教皇

「キリストも女性から生まれた。

我々はどの様な形にしろ、女性に暴力を振るってはならず、女性を蔑んではならない」

と述べています。

振り返って、我らがゴータマ仏陀は、2600年前にこの様に言いました:

「我々は皆、母の子宮から生まれてくるが故に、

万人は平等である」

これは、当時の婆羅門階級が、

【婆羅門は母の頭部から生まれ、クシャトリアは母の脇から生まれ、商人階級は母の腹から生まれ、最下層の奴隷階級は母の足から生まれる】

と説いていたものに、婆羅門から決別して、沙門であったゴータマ仏陀が、真向から異議を唱えたものです。

【人は、誰もが母の子宮から生まれる】

と言う当たり前のことが、支配階級によって差別意識プロパガンダされてしまうと、婆羅門階級(支配階級)から奴隷階級(被支配階級)の者までが、一体になって、非科学的な教えを信じてしまう不思議さ・・・洗脳と同調圧力の恐ろしさでしょうか?

仏教がインドの国境を越えて、東へミャンマースリランカ、タイ、カンボジアベトナムインドネシア、北へシルクロードの各国、中国へと伝わったその原動力の一つは

【万人は平等である】

という教えにあったと思います。

但し、仏教はそれほど単純ではなく、輪廻による<業>を説きますから、その後ろには

【人は本質において平等であっても、個々の表れには違いがあり、幸、不幸もまた自己責任である】

という、厳しい教えが控えています。

《人は皆平等である》という誇りと博愛を胸に、しかし、生きている間に出会う所の、さまざまな困難は己の<業>が齎すものであるが故に、苦しみを他者に責任転嫁する事なく、その一つ一つを、誠実に受け入れるしか、他に行く道はない・・・(輪廻の苦海を横超する最も有効な方法が<涅槃>という訳です)。

《仏法を理解した者は、勇気を持って生きる事ができる》

仏陀の教えに出会った喜びを、その様に言い表したパオ森林僧院の比丘尊者がおられまししたが、正にこの事を指しているのだと思います。

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Paññādhika Sayalay般若精舎>

 

 

般若の独り言~明けまして

新年、あけまして・・・

年を取りますと、新年の何がおめでたいのか、よく分かりませんですが(笑)

特に私、1月にはや、一歳年を取りますので・・・棺桶にますます近くなりまして・・・、

まぁ、冗談はこれくらいに、身体がそこそこ健康で、仏法を学び、修行できる環境でありますれば、まずは<良し>としましょう。

1月は早速、台湾法雨道場のリトリートに参加して来ます。

指導はパオ森林僧院メイミョウ所属のシーラ大長老、通訳は明徳尊者。

明徳尊者は、法雨道場現住職明覚大長老のご子息で、タイ語、緬甸語、パーリ語が堪能だそうです。今回は、緬甸語から中国語への通訳と思われ、大変楽しみにしている所です。

その後は、パオの中国シーサンパンナ分院である法住禅林や、タイのアユタヤ分院にも行ってみたいですね・・・

中国へは、佐賀空港から春秋航空で、上海に飛べます。春秋は LCCで、すごく安い・・・日によっては、片道700円(絶句)、その上、空港の駐車料金完全無料・・・

もう長らく上海へ行っていないので・・・若い頃は通訳をしていた都合で、月1くらい上海に行っていたのものですが・・・土地勘が薄れてしまいましたが、上海経由シーサンパンナ、頑張ってみる価値ありですね(上海に行く前に、自車で、佐賀空港に行く練習をしなければ~笑)

読者の皆様におきましても、それぞれの願いが叶うよき

一年であります様に。

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>

 

 

 

 

般若の独り言~南伝菩薩道

下の写真は『南伝菩薩道』

著者 Mingun Tipiṭakadhara Sayadaw

(明昆三蔵持者大長老)

緬甸語から英語訳 U Gelie & U Dingring 

英語から中国語訳 敬法比丘

出版はマレーシア法学会

奥付けに【パオ・セヤドーへの回向=

祝願老禅師健康、快愉、長寿】

価格=無価(仏法に値段は付けられないので、無料配布の意)とあります。

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遥かに見える太陽は仏陀の教え、海は輪廻の苦界、一本道は菩薩道、その艱難辛苦は、菩薩の足を燃やす程・・・というのが、表紙の絵柄の意味です。

南伝菩薩道は10波羅蜜

1、布施波羅蜜。。2、持戒波羅蜜

3、出離波羅蜜。。4、智慧波羅蜜

5、精進波羅蜜。。6、忍辱波羅蜜

7、真実波羅蜜。。8、決意波羅蜜

9、慈波羅蜜。。10、捨波羅蜜

大乗菩薩道は 6波羅蜜を言いますが、南伝でも10波羅蜜を統合して 6波羅蜜という事もある、とか。大乗菩薩行と南伝菩薩道、その共通点と差異を、比較研究すると面白いかも知れません。。

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>