Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2022-01-06から1日間の記事一覧

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(7-11)(私家版)

世間的な欲楽は、どの様な人々も、体験する事ができる。 動物でさえも(それを体験する事ができる。); そして、”出家の楽” は、誰でもが体験できるとは限らない。 僧人には、充分な智慧が必要である。 そうして初めて、世間の欲楽の背後に、汚染、不浄と苦…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(7-10)(私家版)

妻子、土地、財産、金銭などの付属品から生じる、貪婪と圧力に関して、すでに貪欲に打ち勝っている僧人は、感官の所縁に執着しないし、また、この類の苦しみを、経験する必要も生じない。 清らかで、悠々長閑な楽しみこそが、”出家の楽” である。 僧人は、慈…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(7-9)(私家版)

世間的な財産を手に入れた人々は、嫌でも、争奪戦の苦を引き受けなければならない。 また、政治・官僚によって引き起こされる多くの苦悩を見てみよう。 当事者は、死後、他人を鞭打った悪行が原因で、悪趣に生まれ変わる。 世間的な財産を手に入れるのは苦で…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(7-8)(私家版)

在家の人々は、不本意ながら、各種の不道徳な行為に巻き込まれる事がある。 例えば、嘘をつく事。 たとえ、ある種の人々は、最初、悪行から離れ様とするが、しかし、己自身の財産を奪い取ろうとする人々に対して、突然、怒りが生じ、最後には失速してしまう…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(7-7)(私家版)

”Gharā nānihamānassa、 Gharā nābhanato nusā、 Gharā nādinnadaṇdassa paresaṃ anikubbato.” ”一人の人間が、財産と富を獲得する為に努力し、 かつ、元からある財産と富を守らないのであれば; 金銭を追究し、財産を維持する為に、嘘をつかない のであれ…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(7-6)(私家版)

紅塵世間での、すべての所有(物)はみな、苦が付きまとう。 しかし、人々は、この様な所有の為に、狂った様に競争する。 千、万以上の人々が、同じものを所有したいと渇望し、千、万以上の人々が、家を、土地を、田畑を、金銭とその他の私有財産を得たいと…