Sayalay's Dhamma book

中国語で書かれた仏教書(主にテラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。たまには<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。                    2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得る。 コメント欄はどなたも利用OKですが、リトリートに入っている時は回答致しません。

般若の独り言~準備は万全?

来週、台湾に向けて、出発します。嘉義法雨道場と苗栗法華寺で行われる、リトリートに参加する為です。

瞑想指導は、パオ森林僧院出身の若き精鋭 

Ven. U Puññānanda。

深く巧妙な瞑想指導も人気ながら、軽妙な中国語で話される法話が抜群に面白く、今から大変に楽しみです(去年のリトリートで出会った法友の方々、大乗の比丘尼の方々、台湾人と結婚したタイ人女性等々、再会が楽しみ)。

昨日、宿泊予定のホステルから<デポジットの為のカードが利用不可><改善されない場合は予約キャンセル扱い>と連絡が来ました。

指示通りに再設定してみましたが、少し不安。

急ぎ、台北在住の従兄弟の電話番号と住所をメモする。いざとなったら、彼が助けてくれるでしょう・・・ドンマイ・ドンマイ。

ガイドブックとタブレット、持って行こうかどうか、迷っている。充電器などまた荷物が増える・・・ご老体の旅行は、身軽が一番なのだけど・・・グーグルで地図を見られれば便利かも・・・う~~ん、迷う。

オハナ(ペキニーズ・雄)も、ほっぺの腫れの原因だった虫歯を抜いて、今の所、健康そのもの。安心して預けられます。Mさん、オハナをどうぞよろしく。

  <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>

般若の独り言~心所正直

私は TV も、映画も見ないので、世の中にどんな俳優がいて、どの様に活躍しているのか、まったく疎いのですが、新井浩文という俳優が、自宅に呼んだマッサージの女性に、性的な暴行を働いたということで、逮捕されました。

彼は、(示談不成立で)起訴されれば、相当の実刑になるであろうし、今後10年くらい、謹慎の期間を必要とするだろう、と言われています

《死んだ魚の目のできる俳優》として、悪役を演じれば天下一品、彼の右にでる者はいないのだそうで、ですから、彼が刑に服し罪を償った後、再度俳優として起用したい、と考えている映画監督は、結構いるのだそうです。

新井氏は悪業が表に出て、これから罪を償わねばなりません。罪を償えば、またまっさらな人間として再出発する事はできます(俳優はイメージ商売ですから、これが清純派ですとダメージが大きすぎますが、元々悪役であったなら、復帰できるかも知れません)。

新井氏の例を見るまでもなく、潔く罪を認めて償う事が、人生の再出発の基本となる事は、仏教徒でも同じ、否、仏教徒こそ、そうあって欲しいと思います。

なぜなら、ゴータマ仏陀は、仏教徒は慙・愧を知り、心所正直(心心所が正しく真っ直ぐである事)であれ、と述べているのですから・・・

新井氏の事件から、2017年11月のマハーカルナー法友会解散事件を思い出して、一言コメントしてみました。

   <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>

 

般若の独り言~逃げてもいいのです

千葉県野田市で、小四の心愛ちゃんが、父親から虐待されて亡くなりました。

そして先日、父親だけでなく、お母さんも、”共犯”という事で、逮捕されました。

お母さんの逮捕に対しては、賛否両論あるようです。

母親なのに、なぜ心愛ちゃんを守れなかったのか、逮捕されて当然、という意見。

夫から DVされると、恐怖から判断力がなくなって、夫に加担してしまう・・・弱い人間への批判より同情を、という意見。

そのどちらも、真実の一面なのかも知れません。

私は、今住んでいる Y盆地で、二人の外国人女性を救う、お手伝いをしたことがあります。

二人とも東南アジアの発展途上国から、日本人男性の元に嫁いできました。

Aさんは、日本での夫との生活が、自分が考えていたものとは違っていて、非常に困惑していました。私は、彼女を市役所の相談室に連れていきました。

相談員の答えは

「すでに子供を授かっているので、離婚しても日本にいられます。夫には離婚を申し出て、(寮があって)子連れでも働けるホテルか旅館に就職して、自立しなさい」。

家に戻って、「離婚する」と宣言した所、夫は驚き、その日から大変に優しくなったそうです。

現在彼女は、二人目のお子さんを生んで、近くの介護施設で、正社員として働いています。

今は幸せだそうです。

Bさんも東南アジア出身。

Y盆地の夫の実家に下見にきた時は、夫の両親はみな優しそうに思え、結婚を快諾。

しかし、いざ結婚して同居してみると、姑さんのいじめ(嫁いびり)が始まったそうです。

私は

「貴女は勇気を出して、嫌なことは嫌と、はっきり言いなさい。それでも姑さんのいじめが止まない様なら、別居する」

「もし、夫がマザコンで、貴女を守ってくれず、いじめを黙認したまま、同居を主張し続けるならば離婚して、母国に帰りなさい」

とアドバイスしました。

幸い、夫は優しい人で、別居も視野に入れて色々考えてくれていて、舅も「遠くから来て貰った上に、つらい思いをさせてすまない」と謝ってくれたそうで、Bさんは「もう少し頑張ってみる」と言っています。

凡夫の人間同士、お互い完璧では有り得ないので、人間関係において、ある程度は我慢も必要です。

しかし、限界を超えたら、逃げてもいいのではないですか?

何をもって限界と判断するか?

日本は同調圧力が強く、幸福度が低い国であることを鑑みれば、自分が考えているよりももっと早くに、逃げてもいいのではないですか?

そして、逃げる事に罪悪感を持たない事・・・心愛ちゃんのお母さんの様に、<逃げないでいる内に共犯者になってしまった>そんな悲劇を繰り返さない為にも。

追記:なぜ、日本のお寺は、弱者の為のシェルターの役割を果たさないのか、駆け込み寺はどこへ消えた?

日本の仏教界は、<人集めにお寺でコンサート>などと言っていないで、四方サンガの本来の役割を思い出してほしい。

  <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>

 

 

般若の独り言~翻訳休みます

本日は一月30日、早いもので、新年より、もう一か月が過ぎました(年を取ると、月日の流れるのが速いそうで・・・)。

二月下旬に、台湾にリトリートに行きます(嘉義法雨道場&苗栗法華寺。指導は共に、本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda))

その準備のため、明日より、翻訳(『禅修指南』&『仏教徒は何を信じるか』)を、お休みします。

翻訳再開は、台湾より戻った後、3月中旬または下旬になります。よろしくお願いいたします。

なお、『涅槃証悟の唯一の道』(パオ・セヤドー著)は、<菩提樹文庫>にて、PDF正順で掲載されています。

興味のある方は、当文庫にてご閲覧下さい。

校閲とWEB掲載にご尽力頂きました<菩提樹文庫>管理人湖寂様、ありがとうございました。

  <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>

 

 

 

 

翻訳『禅修指南』(3-44)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

骨格の不浄、厭うべき相で以て、定力を育成する時、あなたは「骨格」の概念を捨てて、骨格の厭わしさにのみ、注意を払わねばならない。

《清浄道論》によれば、骨格の全体または、身体のある部分(32身分)の(1)色、(2)形状、(3)位置、(4)境界、(5)純粋なる骨の相とその他の身体部分が混乱(=混交)していない状態を観察する時、この様な(五因)が円満する骨の相は、「取相」(uggaha nimitta)という。

この五因が円満する骨の相を観察し、また識別する時、不浄・厭わしさが生起する状態を「似相」(paṭihāga nimitta)という。

(3-45につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay

翻訳『禅修指南』(3‐43)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

あなたの好む、どの様な言葉でもよいので、それでもって、黙念する。

あなたは、心を平静にして、骨の不浄で、厭わしい相に専注し、それが、一時間または、二時間持続する様にする。

骨格の(1)色、(2)形状、(3)位置、(4)境界、(5)純粋な骨の相とその他の身体部分が混乱(=混交)していない状態を、注意してよく観察する事。

この様に修習すれば、骨格の不浄、厭うべき概念は、容易に、心の中において生起する。

安般念の第四禅の力によって、あなたの、不浄相に関する修行は、進歩・上昇し、強化され、完全に安定する。

あなたは、不浄の覚観と智慧に対して、その生起と、持続と進展を得る事ができる。

(3‐44につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay

翻訳『禅修指南』(3-42)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

白骨観

あなたは、32個の部分を、一つの全体と見做すか、または、その中の一つの部分を取り出して、不浄観の修行の対象とする事ができる。

我々は、どの様にして、32身分の中の一つである白骨観を修行するのかを、ここで解説する。

この法門を修行する前に、あなたは先に、安般念に戻って修行し、定力を、再び、第四禅にまで上げておく。

定力の光が明るく輝いて、四方に放射する時、先に、己自身の 32身分を識別し、その後に、あなたの近くの人、または衆生の 32身分を識別する。

その後に、己自身の全身の骨格を、一つの全体と見做し、智慧で以て、これを識別する。

この様に、内外において、一回または二回識別する。

あなたは、全身の骨格が見えた時、骨格の不浄・厭うべき相を対象として、下記の語彙のどれか一つで以て、心内において、何度も黙然する:

「嫌悪(=厭うべき)、嫌悪」(paṭikūla、paṭikūla)、または「厭うべき骨、厭うべき骨(aṭṭhikapaṭikūla)、または「骨、骨」(aṭṭhika aṭṭhika)と。

(3-43につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay