Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)2-9

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

仏教界において、禅定に精通する比丘の僧侶たちは、文化の偏向の影響を受けない。

彼らは、真正に修行する八戒修行女は、深い境地を証得することができる、と肯っている。

実際、女性たちは仏法に対して、非常に高い悟性を持っており、また同時に、深い定に証入し、殊勝な知見と智慧を、育成する能力を有している。

タイでは、多くのメーチと女性居士の成就は、男性出家衆を超えている。故に、通常、禅師は女性修行者を非常に尊重し、根器の上において、女性と男性は、同等であると考えている。

当代、タイの森林仏教の伝承では、多くの、人格が優れ、度量が大きい禅師は皆、女性たちは、最高の果証を修得することができると信じ、かつ常に、女性出家者たちを、模範的教師だ讃嘆する。

非常に多くの森林禅師の膝下には、公認されて教師となった女性弟子がいるが、これらの出家または在家の女性弟子は、積極的に仏教活動に参加し、己自身の出色の能力によって禅師、治療者または善知識の役割を果たし、深く、地域社会の尊敬を受けている。

メーチ・ケーウはちょうどこのような女性であり、彼女のような女性禅者が残した模範は、人は、男女を問わず、仏法を実践する事ができることを証明し、後に続く修行者の道心を、激発することとなった。

(中略)

この伝記は、相対的に言えば、学術的なものよりも、叙事的なものの方が多い。

それは、修行者による、真実誠心なる道心を激発したいがためである。

このことから、本書の内容は、読者と共に探索を重ね、仏道の上において解脱した一粒の心が、どのように奥深くまた微妙であるかを、知って頂きたいと思うのである。

(3-1につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は

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<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」Dhammavamsa  Publication 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>