Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(42-6)(私家版)

【活命遍浄戒】                   比丘が在家者の歓心を買い、在家者に資具の供養を強要する事は、仏陀が厳格に叱責した行為である。上記の行為から遠く離れて、乞食をして生活する事。これを“活命遍浄戒“と言う。比丘は在家者の歓心を買う為に物品を贈ったり、在家者の為に病気の治療をしたり、星占いをしたり、面相、手相を見たり、吉日選びをしたり、玄術を弄したり、就職の世話をしたりしてはならない。比丘は、走り出て在家者を迎えたり、その後を歩いたり、在家者に忠誠心を表す為に追従したり、背面服從したり、過度に遠慮したり、話は真贋半々であったり、信徒の子供を弄んだり、在家者のする遊びをしたり、走り使いをしたり、己の!品徳を誇張したり、己の本来具えない所の徳を吹聴したり、更に多くを得るために供養を婉曲に断る、などをしてはならない。以上の行為は、全て邪命であることを知っていなければならない。。。。。。。。。。。。。              【資具依止戒】             資具依止戒とは比丘が托鉢等の方式で、如法に資具を得る事を言う。資具を受用する時、それを元素であるとか不浄であるとか省思する事。省思の方法はすでに述べた。。。。。。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(42-5)(私家版)(90/250)

人々が、これは頬、これは唇、これは歯、これは目、これは手、足、胸等と認める事柄は、概念化された認知に属するものである。異なる身体部分を定義する事、又はその美醜、良し悪しを定義する事は、皆、貪着か又は排斥を誘発する。。。         かつて、アヌラーダプラに住んでいた女性が、夫と喧嘩して家を出た。道々、彼女は Mahā Tissa Thera が歩いているのに出会い、わざと大声で笑った。長老は彼女の歯に注目し、歯を目標にして白骨観を修した。。。。                 夫が妻を探しに来て、長老に出会い、女性が一人ここを通らなかったかどうか尋ねた。長老は、自分は男性か女性か注意を払わなかったが、しかし、一体の白骨がそこを通った、と回答した。。。          長老は、厳格に根律儀を守った為、女性を女性と見做す事がなかったのである。。   比丘は、テイッサ大長老の如くに厳格に根律儀を守らなければならない。。      比丘が厳格に根律儀を守るのは、非常に困難である。しかし、もし、根律儀を善く防ぎ守る事ができるならば、その他の戒条もまた円満に守る事ができる。。。       諸々の根を収め守る事は、沙門の品行を向上させる事ができる。比丘はこの戒をしっかりと守らなければならない。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(42-4)(私家版)

色法が眼門を衝撃する時、比丘は、当該の色法を所縁とのみ見做して、分析を加えない様にする。こうすれば、不善心は生起しないし、心は雑染から遠く離れる事ができる。しかし、色法等の所縁か出現した時、心は概念を掴み、取り、微細な分析を加え、結果、雑染がたちまち生起する。眼門の所縁がひとたび出現したならば、比丘はそれを、年若い男性、年若い女性、年老いた男性、年老いた女性、美人、醜い人、敵か友かを認知するが、この時、概念を掴んでいるのである。執着(の対象)を、善、美であるも見做し、排斥(の対象)を醜いものと見做す。こな様な顛倒した認知は錯誤である。。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(42-3)(私家版)

【根律儀戒】             目、耳、鼻、舌、身、意は六根を構成する。色、音、香、味、触、法(心の目標)は六種の外にある所縁(又六塵埃とも言う)である。六塵が六根を衝撃する時、比丘が善法によって、正念を守る事が出来ないのであれば、貪と瞋がすぐに生起する。貪は欲望の源であり、排斥は瞋の根である。貪でも瞋でも、一度生起したならば、一系列の不善心が連動して生起する。この時に、諸々の根を急ぎ収め様としても、時すでに遅し…。細心の注意を払い、貪と瞋の生起によって不善心が誘発されるのを事を防ぐ事が即ち、根律儀戒を守る事である。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(42-2)(私家版)

【パーティモッカ律儀戒】            《律蔵》の中の、学処と関連する所の戒を、“パーティモッカ律儀戒“と呼ぶ。サーマネラが守らねばならない学処の部分は “サーマネラパーティモッカ律儀戒“ と呼ぶ。具足戒比丘が守らなければならない学処の部分は “具足パーティモッカ律儀戒“ と呼ぶ。。

腐敗

今、自民党が裏金問題でテンヤワンヤです。先般、岸田内閣は裏金議員を処分しましたが、懐に入れたお金500万円以上という線引きが恣意的で、世耕氏の処分も重すぎる…………とか何とか、今後一波乱あるとか、ないとか。。。。。。                 水清くして魚住まず。。。。。。。。。。。。。。                  【絶対権力は絶対的に腐敗する】もので、私自身は、政治に何も期待するものがない(日本生まれの台湾人三世ですが選挙権持っておりませんし)。。。。。。。。。。。。。。           又、昔、フリーランサーとして、JICAの通訳を担当しましたが、ODAなんか、もう、後進国支援と称して、中国側に渡すお金が、どうやれば日本国に、己の懐に戻るか、そんな契約ばかりでした (一億円の支援はするが、全額、日本製の車を買え、的な契約でしたね。、どれほどの中抜き、キックバックがありました事やら………)。。。。。。。。。。。。。。               ゴータマ仏陀も、母国に戻れば、父王スッドーダナの跡を継ぐ、支配階級の頂点に立つ者でしたが、お悟りの後は一生、遊行の僧、仏法の導師、指導者として、少欲知足、三衣一鉢で過ごされました。。。。。。                          政治に期待しない。。。。。。。。         これは私の、若い頃からの諦観ですね。。。   止・観(サマタ・vipassanā)を修行して、心穏やかに、四聖諦を悟る。。。。。。。。。。。。。。。                これよりほかに、行く道は無し。。。。。。。。。。       追加:祖国台湾の政治は、ある程度よくやっている様です。コロナで死亡者(二、三人)が出た段階で、政府高官はTVで『救える命を救えなかった』と土下座して謝罪しました。。。                 台北在住の従兄弟に聞きましたら、台湾が進歩したのは1.アメリカ留学から戻って来た起業家達の奮闘。2.中国大陸から逃げてきた外省人の奮闘。3.蒋介石の息子蒋経国の奮闘。4.日本の植民地時代に残されたインフラの活用。だそうです。。又、台湾には5人のカリスマ僧侶が仏教界を牽引していて、人々は、彼らから慈悲の精神を学んだ様です。慈悲行では花蓮の慈済尼僧が最も有名です。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(42-1)(私家版)

【四種の遍浄戒】                    “四種の遍浄戒“(パーリ語:catupārisuddhi sīla)は、それぞれ:パーティモツカ律儀(pātimokkhasamvara silā ママ)戒、根律儀戒(indriyasamvara sīla)、資具依止戒(paccayasannissita sīla)、活命遍浄戒(ājīvapārisuddhi sīla)である。この四種の戒は、サーマネラと具足戒の比丘に適用する。唯一の違いは、サーマネラのパーティモッカ律儀戒の条項が(比丘のものより)、比較的少ない事である。