【根律儀戒】 目、耳、鼻、舌、身、意は六根を構成する。色、音、香、味、触、法(心の目標)は六種の外にある所縁(又六塵埃とも言う)である。六塵が六根を衝撃する時、比丘が善法によって、正念を守る事が出来ないのであれば、貪と瞋がすぐに生起する。貪は欲望の源であり、排斥は瞋の根である。貪でも瞋でも、一度生起したならば、一系列の不善心が連動して生起する。この時に、諸々の根を急ぎ収め様としても、時すでに遅し…。細心の注意を払い、貪と瞋の生起によって不善心が誘発されるのを事を防ぐ事が即ち、根律儀戒を守る事である。