南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(42-3)(私家版)

【根律儀戒】             目、耳、鼻、舌、身、意は六根を構成する。色、音、香、味、触、法(心の目標)は六種の外にある所縁(又六塵埃とも言う)である。六塵が六根を衝撃する時、比丘が善法によって、正念を守る事が出来ないのであれば、貪と瞋がすぐに生起する。貪は欲望の源であり、排斥は瞋の根である。貪でも瞋でも、一度生起したならば、一系列の不善心が連動して生起する。この時に、諸々の根を急ぎ収め様としても、時すでに遅し…。細心の注意を払い、貪と瞋の生起によって不善心が誘発されるのを事を防ぐ事が即ち、根律儀戒を守る事である。