南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(84ー5)(私家版)

(3)心念処:各種各様の心を観ずる。例えば、貪心や瞋心等。貪が生起したなら、貪が生起したと知る。瞋が生起したなら、瞋が生起したと知る。痴が生起したなら、痴が生起したと知る。昏沈が生起したなら、昏沈が生起したと知る。妄念が生起したなら、妄念が生起したと知る。。。。。。             (4)法念処:5蓋、5蘊、四聖諦、12処及び7覚支の観法を含む。5蓋を例に取ると、欲蓋、瞋蓋、ジョウ挙、悪作、昏沈睡眠、疑蓋である。我々には、昏沈睡眠を退治する方法があり、よく活用する事ができる。昏沈が未だ軽めの時、それが生起するや否や、すぐにそれを覚知する。そうすると、それが消え去るのを、見る事ができる。居眠りが始まってから覚知するのではない。それでは間に合わないのてある。というのも、その場合は、それは既に非常に強い力を具備してしまっているが故に。正念が非常に強い時、昏沈が生起するや否や、即刻知ることができる。昏沈を己のものだと見做してはならない。昏沈も又因縁の法てあり、まるで赤の他人の様に昏沈を眺めていればよい。正念が強い時、昏沈を覚知するや否や、それは消失し、心は明晰さを取り戻す。これは昏沈を観ずる最も良い方法てある。しかし、これには、非常に強い正念が必要である。妄念が生起した時も又、この様に観照する。