南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(42-4)(私家版)

色法が眼門を衝撃する時、比丘は、当該の色法を所縁とのみ見做して、分析を加えない様にする。こうすれば、不善心は生起しないし、心は雑染から遠く離れる事ができる。しかし、色法等の所縁か出現した時、心は概念を掴み、取り、微細な分析を加え、結果、雑染がたちまち生起する。眼門の所縁がひとたび出現したならば、比丘はそれを、年若い男性、年若い女性、年老いた男性、年老いた女性、美人、醜い人、敵か友かを認知するが、この時、概念を掴んでいるのである。執着(の対象)を、善、美であるも見做し、排斥(の対象)を醜いものと見做す。こな様な顛倒した認知は錯誤である。。