南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#8-12

まさに仏陀が述べるが如く、六根門の一つが、適切な(対応する所の)所縁に遭遇した時、心識は生起する。故に、合計六種類の識が存在する:

1)眼識(cakkhuviññāṇa)

2)耳識(sotaviññāṇa)

3)鼻識(ghānaviññāṇa)

4)舌識(jivhāviññṇa)

5)身識(kāyaviññāṇa)

6)意識(manoviññāṇa)

また、仏陀が、婆羅門に対して解説した如く、所縁が五種類の色法根門の一つを衝撃する時、それは同時に意門を衝撃する。

あなたが、強くて力のある禅定を育成した後において、当該の所縁が、ちょうど鏡の中映像の如くに、意門(有分)に顕現するのを見ることができるであろう。

あなたはまた、ある一つの色法根門に依存して生起した心識は、非常に微弱なものである事を見ることができるが、それらは「ただの収集」(abhinipātamattā)所縁である。

実際に所縁を認知するのは、その後に生起する所の、一系列の意識(manoviññāṇa)によって完成されるのである。<注28>

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>