まさに仏陀が述べるが如く、六根門の一つが、適切な(対応する所の)所縁に遭遇した時、心識は生起する。故に、合計六種類の識が存在する:
1)眼識(cakkhuviññāṇa)
2)耳識(sotaviññāṇa)
3)鼻識(ghānaviññāṇa)
4)舌識(jivhāviññṇa)
5)身識(kāyaviññāṇa)
6)意識(manoviññāṇa)
また、仏陀が、婆羅門に対して解説した如く、所縁が五種類の色法根門の一つを衝撃する時、それは同時に意門を衝撃する。
あなたが、強くて力のある禅定を育成した後において、当該の所縁が、ちょうど鏡の中映像の如くに、意門(有分)に顕現するのを見ることができるであろう。
あなたはまた、ある一つの色法根門に依存して生起した心識は、非常に微弱なものである事を見ることができるが、それらは「ただの収集」(abhinipātamattā)所縁である。
実際に所縁を認知するのは、その後に生起する所の、一系列の意識(manoviññāṇa)によって完成されるのである。<注28>
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>