南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』10-7

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

(3)Tattha katamaṁ 

saṅkhārapaccayā viññāṇaṁ?

Cakkhuviññāṇaṁ sotaviññāṇaṁ ghānaviññāṇaṁ

jivāviññāṇaṁ kāyaviññāṇaṁ manoviññāṇaṁ.

Idaṁ vuccati saṅkhārapaccayā 

viññāṇaṁ.

上に述べたパーリ経典の文中、行によって、引き起される所の、識とは何か? 

それらは以下の、6種類の識である。

ⅰ、眼識(cakkhuviññāṇa)。

ⅱ、耳識(sotaviññāṇa)。

ⅲ、鼻識(ghānaviññāṇa)。

ⅳ、舌識(jivhāviññāṇa)。

ⅴ、身識(kāyaviññāṇa)。

ⅵ、意識(manoviññāṇa)。

(4)Tattha katamaṁ 

viññāṇapaccayā  

nāmarūpaṁ?

Atthi nāmaṁ、

atthi rūpaṁ、

Tattha katamaṁ nāmaṁ?

Vedanākkhandho saññākkhandho saṅkhārakkhandho.

idaṁ vuccati nāmaṁ.

Tattha katamaṁ rūpaṁ?

Cattāro mahābhūtā catunnañca

mahābhūtānaṁ upādāya rūpaṁ、

idaṁ viccati rūpaṁ.

Iti idañca nāmaṁ idañca rūpaṁ、

idaṁ vuccati viññāṇapaccayā 

nāmarūpaṁ.

上に述べたパーリ経典の文中、識によって引き起される所の、名色とは何か?

(A)名有り、(B)色有り:

(A)名色の中において、名とは何か?

名とは以下の三蘊である:

ⅰ、vedanākkhandha=受蘊。

ⅱ、saññākkhandha=想蘊。

ⅲ、saṅkhārakkhandha=行蘊。

(B)名色の中において、色とは何か?

色とは:

ⅰ、四大種色、及び

ⅱ、四大種色に依存して生起する所の、24種類の所造色。これらは、識によって引き起こされる所の、名色である。 

(5)Tattha katamaṁ 

nāmarūpapaccayā  saḷāyatanaṁ?

Cakkhāyatanaṁ sotāyatanaṁ ghānāyatanaṁ

jivhāyatanaṁ kāyāyatanaṁ 

manāyatanaṁ.

Idaṁ vuccati nāmarūpapaccayā  saḷāyatanaṁ.

上に述べたパーリ経典の文中、名色によって引き起される所の、六処とは何か?

名色によって引き起こされる所の六処とは:

ⅰ、眼処(cakkhāyatana)

ⅱ、耳処(sotāyatana)

ⅲ、鼻処(ghānāyatana)

ⅳ、舌処(jivhāyatana)

ⅴ、身処(kāyāyatana)

ⅵ、意処(manāyatana)。。

 (10-8につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>