Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2018-07-16から1日間の記事一覧

『阿羅漢向・阿羅漢果』1-11

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 徐々に、この磐石なる心が、念住の主要な専注の対象となっていった。 心が段々に、心内の安定を得るに従って高度の合一を形成すると、念誦の詞である ”仏陀”は、徐々に知覚から淡くなって行き、残るのは、心の持…

『阿羅漢向・阿羅漢果』1-10

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 私の禅修行は、この段階において初めて、安定した修行の基礎を、打ち立てる事ができた。 この時以来、私の修行は安定的に進歩しーーその後、後退する事はなかった。 一日過ぎる毎に、私の心は更に安寧と静けさ、…

『阿羅漢向・阿羅漢果』1-9

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 私は、毎日このように修行し、”仏陀” をして、始終<今・ここ>の覚知と調和せしめ、共鳴せしめるようにした。 瞬く間に、私は安寧、静けさ、定が、心からーー(+すなわち)意識が知っている所の根本的特性ーー…