南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(53ー6)(210/360)(私家版)

王女は嫁いだ後、何とかして夫の風貌を見たいと願った。。。             皇后は仕方なく策略を施し、嫁に言った:「今日、貴女の夫は象に乗って外出します。貴女は窓辺に立って、彼を見ても良いです。」                  皇后には二人の息子がいた。。。        一人はハンサムで洒脱、一人は非常に醜い。。。                  彼女は、ハンサムな方の息子を象の背に乗せ、醜い方を前方に乗せて御者とした。   妻は、夫がハンサムで瀟洒なのを見て非常に満足した。。。             しかし、前方に座っている御者が、彼女に向かって手を振るので、不敬であると、不快に思い、かつ、不思議に思った。。。    彼女は思った:「私は一国の高貴な后である。この御者は、なぜこれ程大胆にも、大衆の前で私に手を振るのか?」          これには裏があると考えて、彼女は人を派遣して調べさせた所、御者が自分の夫である事が判明したのである。