Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵仏教談義~23>さっぱりわからない

私は去年年末、緬甸の、パオ森林寺院系のモービー僧院で出家して尼僧になりました。子供の時から仏教が好きで、色々な本を読んでいましたが、日本の大乗仏教の在り方に疑問を持ち(私が一番解せないのは日本の僧侶が出家を自認しながら、結婚して家庭を営んでいる事、お寺の運営が<家業>になっている事)、結局テラワーダ(南伝仏教)に行きついた訳ですが、日本の仏教界への疑問とは別に、理念としての<密教>というのが全然分からない。今、津田真一先生の<反密教学>を読んでいるのですが、「秘密集会」とか、「心呪」とか、色々な如来の出現など、まず用語自体がさっぱりわからないし、意図もよく分からない(苦笑)。

テラワーダにおけるアビダルマも、パーリ語の専門用語だらけで難しいですが、それでも直訳や意訳したもの、解説書などを読めば、それなりに理解する事はできます(教説に賛成か反対かはともかく、主張されている事柄を理解するのは、それほど難しくないです)。

現在、日本に帰ってきてパオメソッドを伝道しているマハーカルナー禅師は、元々真言宗の人らしく、また現在モービーにいて、そろそろ帰国を考えているM氏も、元々は真言宗だったらしいので、密教とは何なのか?なぜ密教からテラワーダへ回帰したのか、次回お会いしたら、是非お伺いしてみたいとおもっています。