(ある時)パセーナディ王は、世尊に言った:
「世尊、私が一人で休憩しているとき、私は考えた:『誰が自分自身を一番大切に思っているか?誰が自分自身を大切にしていないか?』と。世尊、その時私はこう思った:『身口意において悪行を行う人は、自分自身を大事にしない人だ。たとえ彼らが:『私は自分自身を大切にしている』と言ったとしても、彼らは決して己を大切にはしていない。』それはなぜであろうか?
彼らが己のためになしている事柄は、怨恨者が、敵にしている行為(+と同じ)であるから。というわけで、彼らは決して己を大切にはしていない。
そして、善なる身口意を修する人は、真正に己自身を大切にする人である。たとえ彼らが:『私は自分自身を大切にしていない』と言ったとしても、彼らは己を大切にしているのである。
それはなぜであろうか?
彼らが己のためになしている事柄は、朋友が友人にする行為と同じであるから。というわけで、彼らは真正に己自身を大切にしている。』」
「まことにその通りである。陛下、まことにその通りである。あなたが述べた一切を、私は重ねて申し述べるが、それと同時に、それが正しいことを私は印証する。」
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(つづく)
★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>まで。
ご協力、よろしくお願いいたします。
<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」1999年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>