<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(以下は、四界分別観の修行方法の紹介ですが、四界分別観は、正師なく一人で修行されないで下さい~訳者)。
9 四界分別観の修行
私は、すでに、如何にして簡便に色法を識別するのかを説明した。
今、私は一歩進んで、四界分別観を説明する。
いまだ、四界分別観を修行する前、あなたは毎回の座禅において安般念を第四禅まで修行する。
第四禅が極めて強力な光明を生じる時、あなたは四界分別観を修習することができる。
これは、安般念禅修行者への提案である。
パーリ聖典は、以下の二種類の四界分別観の修行方法を紹介している。すなわち:簡略法と詳細法である。
ここにおいて皆に説明するのは、利慧者に合致する簡略法と、もう一つ別の、簡略法では困難を覚える者への詳細法である。
仏陀は《大念処経》(Mahāsatipaṭṭhāna Sutta)において、簡略法を教導している;
「同様に、比丘たちよ。比丘はこの身が、どの様な姿勢にあっても、それはただ諸界によって構成されているに過ぎない事を観察する;
この身において、地界、水界、火界、風界がある。」
《清浄道論》(第11章)は更に一歩進んで解説する:
「故に、この業処を修習したい利慧者は、先に、静かな場所において独居し、己自身の全色身に念慮する:
『この身の中において、堅(硬)性または固性は、地界であり、粘着性と流動性は水界であり、遍熟性または暖熟性は火界であり、支持性またh推進性は風界である。』と。
彼は数を数えるが如くに作意を念慮し、また、『地界、水界、火界、風界』を観察しなければならないが、その意味は、(+存在するのは)界のみであって、有情でもなく、壽者でもない、という事である。
この様に精進するならば、久しからずして、諸界を識別し、区別した事による慧によって強化された定が生起する。自性法を所縁としているが故に、この定は安止に到達することができず、ただ近行定に到達するに過ぎない。
(5-142につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html
<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>