Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2019-04-23から1日間の記事一覧

翻訳『禅修指南』5-5

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 四界分別観を修習する時、先に、この 12種類の性質を、逐一、識別する。 初心者については、通常、先に、比較的識別し易い性質を教え、その後に比較的難しいものを教える。 (+識別するのが)簡単なものから、難…

翻訳『禅修指南』5‐4

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《四界分別観入門》 緬甸パオ(Pa-auk)禅林において指導されているのは、全身の四界を遍照する修習方法である。 それはすなわち、地界の硬さ、粗さ、重さ、柔らかさ、滑らかさ、軽さの六種類の性質; 水界の流動…

翻訳『禅修指南』5‐3

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 次に、或いは、シャーリプトラ尊者が述べた如くの、身体の四つの部分において、四界を顕示する中に、如何なる有情も存在しない(+という事を知る)。 すなわち:『骨により、腱により、肉により、皮によって包ま…

翻訳『禅修指南』5‐2

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《清浄道論》(第11章)は、更に一歩踏み込んで、以下の様に解説している: 「故に、この業処を修習したい利慧者は、まず先に、静かな場所で独居し、己自身の、全色身に対して、以下の様に念慮する: 『この身の…

翻訳『禅修指南』5‐1

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 翻訳者よりお願い:本書『禅修指南』の順序に従って、《第四章 四界分別観》を翻訳致しますが、当該の章を読んだ後、四界分別観を、正師に付かずに、個人で修習するのは厳禁です。正師の毎日のインタビューもない…

翻訳『禅修指南』4‐32

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《相応部・蘊品・三摩地経 Samādhi Sutta、Khandhavagga、Saṁyutta Nikāya》の中において、仏陀は以下の様に言う: 「比丘たちよ。 あなた方は、定力を育成しなければならない。 比丘たちよ。 定力のある比丘は如…

翻訳『禅修指南』4‐31

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 慈心観は、瞋恨を取り除く最上の武器である;安般念は散乱を取り除く最上の武器である。 また、禅修行者の修行において、その信心(=自信・確信)が後退して、心内が暗くて鈍くなる時、仏随念を修行するのがよい。…

翻訳『禅修指南』4‐30

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 結論 慈心観、仏随念、不浄観、死随念という、この四種類の修行の法門は、四護衛禅という。 というのも、それらは、禅の修行者を、保護する事が出来るが故に。 《Meghiya Sutta》(増支部・Aṅguttara Nikāya)の…

翻訳『禅修指南』4‐29

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 死随念(maraṇānussati) パーリ聖典の《大念処経Mahāsatipaṭṭhāna Sutta》と 《清浄道論Visuddhimagga》によると、死随念は、あなたが曾て、見たことのある死体を用いて、修行する事が出来る、という。 故に、あ…

翻訳『禅修指南』4‐28

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 不浄観(Asubha) もし、死体の不浄観を修行したいのであれば、あなたは再度、白遍または安般念を修行して、定力を第四禅にまで、上昇させておく。 禅定の光が清らかで、明るく輝く時、この光の支援の下、あなた…