南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』(1‐5)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

xxi

彼が教授する禅法は、《清浄道論》の中の三学、七清浄及び16観智の修行順序に従ったものであり、禅修行者は「戒清浄」を、定・慧の二つの増上学の基礎とするべきであると、強調するものである。

xxii

人の根器と必要性に応じて、通常は「安那般那念」(出入息念)または「四界分別観」でもって入門とし、遍(=カシナ)による入禅の業処は、例えば:32身分、白骨観、十遍、四護衛禅(慈心観、仏随念、不浄観及び死随観)、四無色禅とし、色、無色界八定を得たのち、色業処、名業処、縁起の修行や、諸々の究極法である所の「相、作用、現起(現象)及び近因」及び観禅(vipassanā)に進む。禅師は、教学の外に、8年間の時間をかけて五冊、合計3600頁に及ぶ巨著

《趣向涅槃之道》(Nibbānagāminīpaipadā)を完成させた。

その内容は、以下の通りである:

一、「出入息念」と「色業処」

二、「名業処」

三、「縁起」

四、「相、作用、現起(現象)、近因」

五、「観禅」(「止禅」も含む)

禅師は、1996年、緬甸政府の認定によってMahākammaṭṭhānācariya(大業処阿闍梨、すなわち、大禅師)の栄誉をうけた。

1999年、続いて Aggamahākammaṭṭhānācariya(最高大禅師)の栄誉をうけた。

近年は、中国大陸、台湾省、香港特区、スリランカ、マレーシア及びその他の国家の要請を受けて止観の禅法を教授している。

(1-6につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>