Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2018-05-28から1日間の記事一覧

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』15-8(140/200)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> ■3、識食(viññāṇāhāra) 識は、目標の特徴を認識する。 その作用とは、心所の先導をする事である。 識は縁法で、その俱生名色法は、縁生法である。 識とは、六種類の心識ーー眼識、耳識、鼻識、舌識、身識と意…

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』15-7

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 意思食は、我々の身口意に動力を与え、業を造る。 業は、善業と不善業とに分けられる。 不善業は、純粋に欲界に属し、それは身業、語業と意業に、分けることができる。 (1)身業:殺生、偸盗及び邪欲楽行(邪淫…

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』15-6

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> ■2.意思食(manosañcetanāhāra) 意思食は、我々の身口意に対して、動力を与えて、業を造(ナ)さしめる。 欲界速行の心は、善業または不善業を造るが故に、業を累積せしめる。 そして、業を累積するのは、「思…

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』15-5

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 「触の縁によって、受が生起する」は、12縁起支の中における、非常に重要なキーポイント、環である。 というのも、受は貪愛を促す・・・すなわち、「受の縁によって、愛が生起する」からである。 貪愛は、輪廻の…

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』15-4

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 仏陀はこの事を、皮膚の無い牝牛に、譬えている。 たとえば、一頭の牛がいて、生きたまま、その皮を剥ぐとすると、この牛がどこへ行こうが、多くの細菌と虫が血肉(+の栄養を吸って)、その中から湧いて出てくる…