Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2021-01-09から1日間の記事一覧

翻訳『親知実見』#12-23

こうしたことから、比庫たちよ、 [1]すべての色、(その)過去、未来、現在、内、外、粗い、微細、劣等、優秀、そして遠と近、一切の色は皆 『これは私のではない(netaṃ mama)、 これは私ではない(nesohamsmi)、 これは私の自我ではない(na meso att…

翻訳『親知実見』#12-22

三、観の修習 観の修習の時、あなたは苦聖諦と苦集聖諦を復習し、再度如実にそれを知見しなければならない、すなわちそれは、11種類すべての名色法の生と滅を知見する事であるが、しかし、この時、あなたはそれらを、無常(anicca)、苦(dukkha)、無我(an…

翻訳『親知実見』#12-21

ひとたび、第二聖諦(苦集聖諦)を如実に知見したならば、あなたは過去、未来及び現在の三時への疑惑を超越することができる。 《清浄之道》では以下の様に言う: 「彼は、斯くの如くに、名色が、縁に依りて(paccayato)転起した後、今まさにその様であるが…

翻訳『親知実見』#12-20

過去世と来世を見る事が出来ないのであれば、あなたは、縁起を如実に了知する事ができない; 過去の因が、如何にして現在の果を齎すか、現在の因が、如何にして来世の果を生じせしめるか、及び因の滅が如何にして果の滅を齎すかを、知見する事ができない。 …

翻訳『親知実見』12-19

大財長者子及びその妻は、その一例である。 彼ら夫妻は、巨額の財産を相続したが、しかし、大財長者子は、それを飲酒と遊びに使ってしまった。 ついに、彼と妻は、赤貧洗うが如く、街頭の乞食に堕ちた。 仏陀はアーナンダに言った、もし、大財長者子が、若い…