誤った縁起の解釈は、仏教を衰退さす~~
あなたは、仏教がなぜインドで衰退したか、知って
いますか?
この事について、色々な人が、色々な意見を提出して
いる。例えば、外敵が侵入して、仏教を圧迫した、とか。
しかし、仏教がインドから消えた主要な原因は、仏教徒が
法の義(法の真意)を間違って解説したためーー仏教の
三世輪廻及び梵我の思想として説明したからだ、と私は
思っている。
これが、仏教がインドから消えた本当の原因である、
と私は確信している。
縁起をして、主体がある、または自我があるというふうに、
間違って解釈されたとき、インドの仏教は完全に消失し、
何らの痕跡も残ることなく、ヒンズー教の付属品に
なってしまった。
間違った解釈はどのように発生したのか?
意図的に謀られたものなのか?
これは非常に分かりにくい。
バラモン教が、仏教を敵対視し、仏教を飲み込もうと
したのは事実であるし、誰かが仏教を壊滅させようと
した可能性は、否定できない。
私にはバラモン教を誹謗する気持ちはないが、この種の
推測の可能性は、非常に高い。
仏教は常見を否定しており、「人」がいるとか、「我(私)」
がいるとか、「衆生」がいるとかは言わないし、「人」が
生死輪廻の中で流転している、とは言わない。
仏教には「人」「衆生」はいないのに、縁起をば、三世を
貫通する出来事だと解釈し、その中を流転する「衆生」が
いるとか、「人」がいるとか言うのは、仏教の真の
滅亡を招くものである!(つづく)
(台湾香光尼僧集団翻訳グループ~タイ語→中国語
原題「生活中的縁起」中国語→日本語 Pañña-adhika sayalay)