上述した部分(No.1-18)における、最初の誤解、問題点は:
我々が、定の顕現状態を観た時、我々は、知らず知らずの内に、不動揺の顕現状態を模倣して、それを通して、定を獲得しようとすることである。
実際、我々はどのようにすれば、定を育成することができるのか?
我々は、定の近因(直接的な原因)を育成するべきであって、定の顕現状態を育成するのでは、ないことを知るべきである。
この種の誤解によって、多くの修行者は、静坐・瞑想する時に、自分の体が動くことを非常に恐れるのである。彼らはいつも、身体が動くと、己自身は「不動揺」の状態から離れてしまうのだ、と思い込んでいる。
しかしながら、第一級の修行者に言わせると、あなたは、あなたの身体があまりに緊張していると、自然と、身体を少し動かして、身体をリラックスさせ、心が楽しく、ゆったりできるようにするものなのである。
この時、己の身体を不動のまま強制、強要することはよくない。
というのも、定の近因(すなわち、楽しさ)を何ほどか育成することを通して、あなたは、近行定に近づくことができるからである。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(1-20つづく)
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>