南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)1-19

上述した部分(No.1-18)における、最初の誤解、問題点は:

我々が、定の顕現状態を観た時、我々は、知らず知らずの内に、不動揺の顕現状態を模倣して、それを通して、定を獲得しようとすることである。

実際、我々はどのようにすれば、定を育成することができるのか?

我々は、定の近因(直接的な原因)を育成するべきであって、定の顕現状態を育成するのでは、ないことを知るべきである。

この種の誤解によって、多くの修行者は、静坐・瞑想する時に、自分の体が動くことを非常に恐れるのである。彼らはいつも、身体が動くと、己自身は「不動揺」の状態から離れてしまうのだ、と思い込んでいる。

しかしながら、第一級の修行者に言わせると、あなたは、あなたの身体があまりに緊張していると、自然と、身体を少し動かして、身体をリラックスさせ、心が楽しく、ゆったりできるようにするものなのである。

この時、己の身体を不動のまま強制、強要することはよくない。

というのも、定の近因(すなわち、楽しさ)を何ほどか育成することを通して、あなたは、近行定に近づくことができるからである。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(1-20つづく)

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>