★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』14-4
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
一番目の意門心路過程が滅すると、次には有分心が生起する。その後に、心は五根が成熟するまで、生・滅、生・滅、生・滅・・・を繰り返し続ける。
我々の五根ーー眼、耳、鼻、舌と身体は、業縁を通して生起する、異熟縁生法である。
異熟縁と業縁は、相互に密に関係し合っているが、この五根を生起せしめる所の業縁は、以下の通りである:
眼根(異熟)は、見たいと言う欲望(業)によって生起する;
耳根(異熟)は、聞きたいと言う欲望(業)によって生起する;
鼻根(異熟)は、嗅ぎたいという欲望(業)によって生起する;
舌根(異熟)は、味わいたいという欲望(業)によって生起する;
身根(異熟)は、接触したいという欲望(業)によって生起する。
我々の五根ーー眼、耳、鼻、舌と身体、その美しさまたは醜さは、同じく業の異熟である。
ある種の人々は眼力が非常に良く、子供の時から老いるまでメガネを使う事がないが、これは彼の善なる果報である;
ある種の人々は聴覚が鋭敏で、70歳を過ぎても耳がよく聞こえるが、これもまた善報である。
(14-5につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>