南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

般若の独り言~クリスマスによせて

あとひと月ほどでクリスマス。

クリスマスが過ぎてお正月になると、旅館の仲居さんで

ある友人の仕事が大変に忙しくなるので、その前(クリスマスの頃に)、年納めのランチでもどうかしら、と彼女を食事にお誘いしました。

それを聞き付けたAさん(男性)曰く:

「あなた仏教徒でしょう?クリスマス祝ってどうする!」

別に仏教徒でもクリスマスを祝って悪い事は無い(あまり堂々と、盛大にならなければ・・・クリスチャンと仏教徒は、本質的な部分では、両立しないと思いますので)。

キリスト教は世界の三大宗教、世界における影響力は絶大なのですから、2000年前、キリストが、当時のイスラエルの人々に何を教えたのかを学ぶ事は、決して悪い事ではないのです(それに、本物のクリスチャンは、クリスマスに馬鹿騒ぎはしないのです)。

色々ある宗教の内、特に仏教は、争いを好まない。

争いは、自己と他人を見比べて、私の方が偉い、賢い、尊いのだ、という傲慢心から出発する。

仏教徒、特にアビダンマ仏法を学ぶ仏教徒は、素粒子(色聚、色法)の無常・苦・無我と、心心所の無常・苦・無我を観ずるが故に、己と他人を比較することがない。

故に、アビダンマ仏教徒に、彼我の優劣は無く、己の心に怒り無く、彼我の間に、争いが生まれる事は無い・・・

というのが理想ですが、現実は、なかなか難しい・・・

いえまぁ、当方、精進不足により、修行が未だその境地に至らないだけ、なのですが、はい~笑。

<緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>