Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダルマ>(7ー40)(私家版)

この様に慰めても、彼はどうしても辛い心が、拭えない。あなたも一緒になって心が辛くなり、涙が溢れる。        このとき、始まりは悲の心であったものが、涙をあふれさすころには瞋の心に変わる。                   すべての、憂具はみな瞋であり、故に、悲の心と、瞋の心は、区別されなければならない。我々は、他人の苦痛を取り除きたいと望み、手を差し伸べるとき、それができないのであれは、捨が、必要になってくる。他人と共に、瞋の心を起こして、共に苦痛を背負うことは、あってはならない。悲の作用は、他人の苦痛を見ることに耐えられないこと、現起(現象)は、残忍でないこと。近因は、如理作意。文責:Pannyaーadhikaサヤレー。(緬甸パオ森林僧院ヤンゴン分院所属/般若精舎)