Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(61ー11)(私家版)

Ubbariは、皇后から小さくて汚い雌の蛆虫に生まれ変わったが、それでも尚、己の命に執着して、雄の蛆虫と戯れていた。。。    故に、生命を貪愛する事は、輪廻の根源の一である(事が分かる)。。。 

動物でも、天神でも、人類でも、地獄でも、一番目の速行心は、新しい生命に執着する。これを「有欲」速行と言い、貪根心にの一である。。。            Ubbari の物語の中において「輪廻転生した為に記憶が曖昧である」という言説があるが、この意見は非常に(深い)意味がある。。。                 記憶は、輪廻の中で曖昧になってしまう。故に、我々は、以前の親しい人々を敵とみなし、お互いに認め合わない。。        仏陀は我々に、総ての衆生に慈愛を散布する様に指導する。というのも、輪廻の中において、総ての衆生は、曾ては我々の妻、夫、父、母、兄弟姉妹等であったが故に。