Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』18-3

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

第二、集諦ーー苦の起因。

苦の起因には三種類ある:

「欲愛、有愛、無有愛」

欲愛とは、五欲の享受に執着する事;

有愛とは、生命の存在に執着する事であり、これは(+上記より)更に強烈なる愛である;

衆生は、輪廻から離れたいとは、思ってはいない。

というのも、衆生は、生命に執着しており、天界に生まれたいと執着しており、天界の楽しみを楽しみたいと執着しており、または人間に生まれたい、梵天人に生まれたい、と執着しているのである。

有愛と常見は相応しており、同一の人物が輪廻していると思っている(+事を言う)。

無有愛と断見は相応しており、人が死ぬと何もかも終わりであると考え、因果応報も認めない、断見と相応する所の、一種の貪愛である。

これらは皆、苦痛の原因である。

第三、滅諦--痛苦の止息。

滅諦とは何か?

貪愛が苦の因であるならば、滅諦とは、貪愛の滅であり、すなわち、涅槃である。

第四、道諦ーー苦の滅に向かう道。

道諦とはすなわち、八正道ーー正見、正思惟、正語、正業、正命、正精進、正念と正定である。

この四聖諦を理解する事は、すなわち、正見を持つことである;

正見を得るためには、四聖諦を理解しなければならない。

四聖諦は仏法全体の中心であり、仏陀が初めて法輪を転動した時、開示したのが四聖諦である。

(18-4につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay(2018年5月25日クムダ・セヤドーより

正式に初心者瞑想指導の許可を得る)