南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』18-4

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

■2、正思惟

正思惟には以下の三種類がある:

(1)出離思惟

(2)無瞋思惟

(3)無害思惟。

出離思惟ーー我々は、感官の欲楽の禍について、深く考えて、出離思惟を発展させる必要がある以外に、また、一個の”私”が、これらの楽欲を享受しているのだ、という観念を”放棄”する(すなわち、無我)事に、チャレンジしてみる必要もある。

出離思惟は、以下の考えから遠く離れる事を意味する:

私は、大きな家、大きな車、美人の妻、私の名誉と利益、私の高収入、私の社会的地位などなどを手に入れたい、という考え。

これら、”私の所有する所のもの”というこの概念を、しっかりと握りしめて、それらに執着する考え方は、欲楽への渇愛を極度に強化し、人をして渇愛から離れなくさせる。

ジャーナに入る事もまた、出離思惟と見做される。

というのも、心がジャーナに専注する時、感官の欲楽と関連する所の考えは、暫定的に放棄されるが故に。

まさに仏陀が言うように:

「定が展開される時、心もまた展開される;心が展開される時、激情は取り除かれる。」のである。

(18-5につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay(2018年5月25日クムダ・セヤドーより

正式に初心者瞑想指導の許可を得る)